...あなたの御嫖緻では着物のほうが美しすぎるのよ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...多稜形(たりょうけい)をした外面が黒く緻密(ちみつ)な岩はだを示して...
寺田寅彦 「小浅間」
...日本文化の歴史を通観して見ると、日本は外国文化の影響を受入れて居る時、いつもその規模を拡大し、豪壮に、普遍的になるのに対して、孤立の状態に於ては、繊細に、緻密に、しかしその為に普遍性や生命の迫力を失ふ傾向がある...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...精緻(せいち)な享楽の方面における通人を気取ってるのを見ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...教義に就いての細緻(さいち)な思索などをした事のない父親を論破するのは極めて容易だのに...
中島敦 「光と風と夢」
...上代の堅緻な描線が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その縹緻(きりやう)と...
長與善郎 「青銅の基督」
...自分に特有なる細緻な思索力と...
夏目漱石 「それから」
...あの縹緻ですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不縹緻(ぶきりょう)というのにもあたらない...
久生十蘭 「地底獣国」
...もっとも精緻なレース織の唐草の編目を見せて...
久生十蘭 「蝶の絵」
...こういう手先の仕事において自分がいかに緻密な工夫をこらしたかを物語る時ほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...縹緻(きりょう)もかなりいい...
山本周五郎 「似而非物語」
...縹緻(きりょう)もよし芸も達者で...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...縹緻(きりょう)もよしおっとりとしたやさしい気質の娘だった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...空前の巧妙精緻を極めた……そうして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...新九郎の体も粘(ねば)い巧緻な淫女の蜘蛛(くも)の巣に...
吉川英治 「剣難女難」
...縹緻(きりょう)よしの踊子は...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
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