...想像の富澹や文藻の壮麗や緻密の考察...
津田左右吉 「史論の流行」
...みんな縹緻(きりょう)よしで...
徳永直 「工場新聞」
...彼は精緻な自然の觀察者である...
長塚節 「土」
...予期以上に繊細巧緻(こうち)を極めた構造のものであった...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...好い縹緻(きりょう)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女の縹緻(きりょう)以上に人を悩ませます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次第に緻密(ちみつ)に正確に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不縹緻(ぶきりょう)というのにもあたらない...
久生十蘭 「地底獣国」
...中にはいかにも巧妙で、緻密で、博識の言(こと)らしいのがある...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...今が今まで見たこともない製材工場へやって来て、巨大な、精緻な機械が、梁みたいに大きな木材を片はじからパンのように截って廻っているのを目撃したら、誰しも感歎する...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...ツワイクの一番緻密で芸術的で努力的な作品です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...縹緻が好いので誰にも持てるらしい...
室生犀星 「巷の子」
...その女が俯(うつむ)いているので縹緻(きりょう)のほどはわからない...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...娘さんも温和(おとな)しそうな縹緻(きりょう)のいいひとなんです...
山本周五郎 「末っ子」
...縹緻もよかったが...
山本周五郎 「契りきぬ」
...実に写実的な緻密なものですね...
横光利一 「旅愁」
...方形は驚くべき複雑精緻な変貌を重ねて来て...
横光利一 「旅愁」
...やはり秀八のずば抜けた緻容(きりょう)と...
吉川英治 「春の雁」
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