...『あんなにお美(うつく)しい御縹緻(ごきりょう)に生(うま)れて敦子(あつこ)さまは本当(ほんとう)に仕合(しあわ)せだ……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...まことに似合いの縹緻人揃(ぞろ)いのことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...不縹緻(ぶきりょう)な愛子によって一層引き立って見えるところから...
徳田秋声 「縮図」
...「……縹緻(きりょう)ばかりやかましく言う人だそうですから...
徳田秋声 「爛」
...抵抗力のある太い堅固な緻密(ちみつ)なほとんど貫き難い塊(かたまり)となっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...縹緻(きりょう)もよくなって...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それにあの小人の国の水晶細工のような精緻無比の雪の結晶と...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...粗放のようで一面に緻密(ちみつ)な...
夏目漱石 「明暗」
...江戸川氏のような緻密(ちみつ)な頭脳を持った人には...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...先妻に縹緻(きりょう)よしの娘を生ませたが...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...縹緻(きりやう)の惡いことに變りないさ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しからざれば一字一句金鉄(きんてつ)の如く緻密に泰山(たいざん)の如く動かざる蕪村の筆力を知らざる者の囈語(げいご)のみ...
正岡子規 「俳諧大要」
...濃紅な釉薬(うわぐすり)の下からは驚くべき精緻さで...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...自在な角度に動く巧緻な設計を具えていなければなりません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...心理解剖の精緻は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...物事はそんなに深く・そんなに緻密に・明らかにする必要はないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...巧緻な文章を編もうと心をくだき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...緻密な躾(たしな)みを怠らずにゐたので...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??