...日本の巧緻なる美術工芸品は...
芥川龍之介 「手巾」
...「あたまの惡いものが緻密(ちみつ)な文學などはなほ更ら出來る筈はない――巡査か郵便配達を志願しろ」と警告した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そうした心遣いが帆村の緻密な注意力を証拠だてるものであった...
海野十三 「蠅男」
...最も精緻複雑なる状態まで...
高木敏雄 「比較神話学」
...細緻な構成をするものもある...
田山録弥 「小説新論」
...精緻(せいち)な器械を用いる測定である...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...縹緻(きりょう)のよい女は...
徳田秋声 「爛」
...近代になって極度の精緻さを来した...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...美少年の部に入るべきほどの縹緻(きりょう)を持った男の子であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...何たる精緻で然も力強い生命の表現がこの『松風』にあるであらう...
野口米次郎 「能楽論」
...二人に劣らぬ縹緻(きりょう)よし...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...非常に緻密な思想家であって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ファーブルの昆虫記は卓抜精緻な観察で科学上多くの貢献をしているし...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...皮膚の荒い人に精神の精緻な人はない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あまり縹緻(きりょう)もよくなかったことだろう...
山本周五郎 「夕靄の中」
...彼はふとパリのノートル・ダムで繊細巧緻な稜線の複合した塔の姿を見たときに...
横光利一 「旅愁」
...縹緻(きりょう)の好し悪しはわからないが...
吉川英治 「江戸三国志」
...「あんな縹緻(きりょう)で可哀そうに……病(やまい)を苦にするばかりでなく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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