...これら凡百(はんぴやく)の話題を緯(ぬき)にして...
石川啄木 「葬列」
...そうしてその中に住む国民は、その緯、経で織り成された楽園に絶えず親しんでいるのであります...
高浜虚子 「俳句への道」
...世界の謎と目されていた南緯六十度ウニデス本流以南の全貌が初めて闡明(せんめい)せられました結果として...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...遥かに緯に向って...
田中貢太郎 「陸判」
...この群島は北緯八十度近くの北方でありますが...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...北緯八十七度を越えた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...いつしか北緯八十九度の地点も過ぎた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...人々個々自守るの思想は破壞せられて、經緯の想念、油然として生ずと雖も、物を以て己に係くるの僭越なる經緯たらずして、己と物と相係かる平等なる經緯たらん...
内藤湖南 「學變臆説」
...あの難解な緯度変化の話をされた...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...この種の理想は無論幾多の作物中に経となり緯となりて織り込まれているには相違ないが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...龍之助も悉く事の経緯を知って居ります...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...もう少し詳しく聞きたいが――一體どんな經緯(いきさつ)なんだ」「かう言つたわけでございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸吉の父親を殺した経緯(いきさつ)を白状せい」平次はその襟首を押えて引戻すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かう經緯を説明しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向柳原の叔母さんの家へ連れ込んだ經緯(いきさつ)を話して見るが宜い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...低緯度の土地では...
久生十蘭 「南極記」
...宋江(そうこう)さまの経緯(いきさつ)がありますもの」「その宋江大人はもうこの地を嫌って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この時にはアルマグロのみが北緯四度あたりのサン・フアン河に達したのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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