...これら凡百(ぼんびやく)の話題を緯(ぬき)にして...
石川啄木 「葬列」
...南緯三十二度三分...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...緯はうずくまったなりに起きなかった...
田中貢太郎 「陸判」
...遥かに緯に向って...
田中貢太郎 「陸判」
...この言葉自身がすでに非常に経緯の多い面倒なもので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...人々個々自守るの思想は破壞せられて、經緯の想念、油然として生ずと雖も、物を以て己に係くるの僭越なる經緯たらずして、己と物と相係かる平等なる經緯たらん...
内藤湖南 「學變臆説」
...漢代の緯學に於て爾雅をも周公の作と判斷したのは必ずしも無理ならぬことである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...殊に易緯といふものから出たので...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...北緯七十六度をちょっと越したところである...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...事件をウヤムヤにさせようとした経緯(いきさつ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんな経緯(いきさつ)で抜き差しならないことになったか...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...北緯六十二度二十一分...
久生十蘭 「地底獣国」
...こみいった経緯(いきさつ)があるにちがわん」時次郎の耳に口をよせて...
火野葦平 「花と龍」
...テアートル・フランセーズ座へ提出した『王冠の為め(プール・ラ・クーロンヌ)』の経緯も亦セヴエロと同じ運命でしたよ...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...寧ろ同所に引き止まることを主張したのであるが(如何(どう)して引き上げなければならなかつたかの経緯は省略するが...
牧野信一 「鏡地獄」
...西へ廻った緯日(よこひ)の黄色くさしている敷石の上を戻っていった...
松本泰 「日蔭の街」
...最初は沢庵の経歴を緯に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そこで選ばれたのが北緯二度のトゥマコ湾にあるガロという小島である...
和辻哲郎 「鎖国」
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