...振動週期の短い主要動の始めの部分に次いでやって来る緩慢な波動が明らかにからだに感ぜられるのでも...
寺田寅彦 「断水の日」
...攻囲軍はわざわざ敵をあせらすような緩慢な方略を用い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その緩慢な準備の間に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...廊下の足音は非常に緩慢なもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...この緩慢なる行列の正体がわかっているのかどうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...軟弱の徒(と)には緩慢なじめじめした醜い苦しみが...
中島敦 「李陵」
...一週間交代くらいで天気がすっかり変るという比較的緩慢な変化までいろいろある...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...いかにも緩慢な航海ぶりで...
久生十蘭 「ノア」
...見るも歯痒いような緩慢な作業がはじまった...
久生十蘭 「ノア」
...この緩慢な人口増加の原因は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...以前よりも緩慢な増加を仮定しなくとも当然そうあるべきことなのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人口をして彼らに許された極めて緩慢な増加量の水準に止まらしめている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わずかに停止的なまたは増加の極めて緩慢な人口を維持すべき食物量しか得られないので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...緩慢なるによって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...おそらく地震の発現する前に地盤の緩慢な傾動が起こり...
武者金吉 「地震なまず」
...かつて恐れていた割合には緩慢なものに感じたのであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...極めて緩慢な動作だったが...
山本周五郎 「さぶ」
...緩慢な動作で這(は)いあがっていった...
山本周五郎 「橋の下」
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