...もちろん極(ご)く緩慢な麻痺作用を起すものだから...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...ずゐぶん緩慢な卓效ぶりであります...
太宰治 「知らない人」
...なんという緩慢な雑沓...
谷譲次 「踊る地平線」
...振動週期の短い主要動の始めの部分に次いでやって来る緩慢な波動が明らかにからだに感ぜられるのでも...
寺田寅彦 「断水の日」
...花柳病の如き病勢の緩慢なものは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...モット緩慢な仕事を...
中里介山 「大菩薩峠」
...見るも歯痒いような緩慢な作業がはじまった...
久生十蘭 「ノア」
...教育の効は緩慢なり...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...ほとんど変更を加えずに人口増加の緩慢な他のいずれの国にも当てはまることであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また緩慢な増加の場合には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人口増加の緩慢な国に見られる率である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...第十三章 以上の社会観察による一般的推論上来述べ来った諸妨げが緩慢な人口増加の直接的原因であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人口をして彼らに許された極めて緩慢な増加量の水準に止まらしめている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして人口は常に正確にこの緩慢な比率によって規制されてこれ以上に増加することは出来ないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...恒常不変と言っても幾らか緩慢な動きにすぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今に至つては猶此緩慢なるものを須(もち)ゆべけれんや...
山路愛山 「詩人論」
...それは効きめの緩慢な毒が血管を伝わって徐々に組織を侵すように...
山本周五郎 「つばくろ」
...緩慢な動作で這(は)いあがっていった...
山本周五郎 「橋の下」
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