...飾に編むは好し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...バスケットに編むような丈夫な奴はもちろん歯が立たぬが...
石川欣一 「可愛い山」
...もう柳の籠を編む仕事がお仕舞ひになつたと云ふので其処に腰を据ゑてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...他から藁まで買って来て編むのです...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...華(はな)やかな声、艶(あで)やかな姿、今までの孤独な淋しいかれの生活に、何等の対照! 産褥から出たばかりの細君を助けて、靴下を編む、襟巻(えりまき)を編む、着物を縫う、子供を遊ばせるという生々した態度、時雄は新婚当座に再び帰ったような気がして、家門近く来るとそそるように胸が動いた...
田山花袋 「蒲団」
...お母さんは?」「うちで毛糸あみよる」家にいて毛糸を編むお母さんの姿よりほかに...
壺井栄 「赤いステッキ」
...小夜ふけし裏町に簾を編む機杼の響のいそがしく聞ゆるさま...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...それでキセルの筒を編むと同じように編み上げた品を本格と致しやす...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな鹽梅(あんばい)に話してゐるのでございますかね?」老女は編む手を休めて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...是において新たに俳句集を編むの必要起る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...定家卿が新勅撰集を編む時...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...誰が種々の功(いさお)を立てた人のために見栄(みばえ)のしない青葉を誉の輪飾に編むのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あるいはまた編むとか組むとかいうやり方ではなくして...
柳宗悦 「樺細工の道」
...「檜木笠(ひのきがさ)」を編むので名がありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...裂いた竹を拡げて糸で編む手捌(てさばき)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それには細かく編むに如(し)くはない...
柳宗悦 「蓑のこと」
...自分で萱笠を編む姿にかれの本心があらわれていると思えた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...手拭をば巣を編む材料にするのだそうだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索