...林さんはきさくに挨拶をして格子戸を締める...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お庄は帯を締めると...
徳田秋声 「足迹」
...じきに自分と自分の心を引き締めることが出来た...
徳田秋声 「爛」
...窓を締める...
戸田豊子 「歩む」
...あぶない足を踏み締めると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなに締める奴があるかい...
夏目漱石 「坑夫」
...老人夫婦がこんな宵の内に家を締めるなどは今までにないことだ...
南部修太郎 「死の接吻」
...「香爐の無くなつたのはこの部屋だが、雨戸を締めると、何處からも入りやうはない――」「香爐はあの箱に入れてあつたのでせうね」平次は違ひ棚に載せてある打紐(うちひも)の掛つた時代付の桐箱を指しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手で首を締めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」私は瞼を締める事が出来なかった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彼女を抱き締めることの回想と予想とで...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...シャン/\と締めることあり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...若い婦人に手綱を引締める手伝いをしてやった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...鶏を締めるには喉(のど)を斫(き)る人もあるし...
村井弦斎 「食道楽」
...煙突の中蓋を締めるといふ事はない...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...それを静かに観(み)て引締める者がなかったのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いつも云う通りカルロ・ナインを締めるだけの事よ...
夢野久作 「暗黒公使」
...そしてしばらくは大勢の絃(いと)のしらべや転手(てんじゅ)を締める音(ね)などで床(ゆか)はただ水の乱声(らんじょう)するような風情(ふぜい)でしかない...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??