...大きな結目を拵(こしら)えて締めているだろう...
江戸川乱歩 「黒手組」
...そこでかれらは空き腹の帯を引き締めてがまんし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...片手で雪を握り締めては...
谷譲次 「踊る地平線」
...扉を中から締めてしまって...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...黒地に金糸と濃い緑とで竜を描いた丸帯を締めているのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...私のつづいて入ったあとを閂(かんぬき)を差してかたかた締めておいて...
近松秋江 「黒髪」
...まだ戸も締めてないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして抱き締めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...じんわりとおばさんの首を締めてゆくのに気がつきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...白地の浴衣に赤い帶を締めて一つ二つは若く見えたやうであつた...
長塚節 「開業醫」
...今夜も女はきりゝと帯を締めて居た...
長塚節 「隣室の客」
...やがてぱたりと戸を締めて...
夏目漱石 「門」
...二十七八の美い年増、丑刻(やつ)過ぎといふのに、帶まで締めて、鬢(びん)のほつれも見せないのは、さすがに良いたしなみです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いゝ加減に締めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜わたしがおまへの病室の扉を締めて...
原民喜 「小さな庭」
...この夕もまた黄昏(たそがれ)より戸を締めて炉の火影のうちに夫婦向きあい楽しき夕餉(ゆうげ)を取りおれり...
宮崎湖処子 「空屋」
...縄の帯を締めている...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...口を強く締めて自分の足もとを見詰めてゐたが...
横光利一 「悲しみの代價」
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