...彼は身の内が氷のように引き締まるのを覚えた...
有島武郎 「星座」
...大資本家からして段々引き締まる樣になり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私は気が俄(にわ)かにシッカリ引き締まるのを覚えました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...いつ締まるのか誰もそれを見かけたものがない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...寒い身の締まる気候に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...引き締まるような緊張味を感じて...
徳永直 「戦争雑記」
...暮の六つに締まるんでございます」「そうして今は何時(なんどき)だ」「一番鶏が鳴きました」がんりきは何か落着かないことがあるらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後にどんと締まる扉(ドア)の響に耳を傾けた...
夏目漱石 「行人」
...独りで扉が落ちて締まるのだ」「――」「曲者はお静をさらって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次も妙に身内の引締まる念ひで相對しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...体を窓枠にぶら下がらせて撥ね返すと窓の外の戸が締まる...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...何がなし心の引き締まるような気もちがした...
堀辰雄 「ほととぎす」
...部下の曹長を取締まるは部長の任なり...
正岡子規 「従軍紀事」
...しかれども部長また共に過失ある時は何人がこれを取締まるべき...
正岡子規 「従軍紀事」
...どう取り締まることになっているかということを問うに若(し)くはない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...お母(が)さんの締まることったら...
矢田津世子 「凍雲」
...私は身内が引締まるのを感じた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...――さような者を取締まるこそ...
吉川英治 「私本太平記」
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