...私は気が俄(にわ)かにシッカリ引き締まるのを覚えました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...この門の締まるのを見ると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...夫婦は花道を伝って行くときに何とは知らずに手足が引き締まるような気がした...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...楽師れんの行状を取り締まるといった調子で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...引き締まるような緊張味を感じて...
徳永直 「戦争雑記」
...暮の六つに締まるんでございます」「そうして今は何時(なんどき)だ」「一番鶏が鳴きました」がんりきは何か落着かないことがあるらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...締まるところは締まる仕末も...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後にどんと締まる扉(ドア)の響に耳を傾けた...
夏目漱石 「行人」
...端を引つ張ると固く締まるやうになつて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...独りで扉が落ちて締まるのだ」「――」「曲者はお静をさらって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次も妙に身内の引締まる念ひで相對しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十過ぎの疱瘡(ほうさう)で、あの通りの顏になり、今では自分から退(ひ)いて、小夜菊師匠の許婚面(づら)もせず、唯の用心棒で我慢して居るからです、考へて見ると可哀想で」「――」「尤もあの草鞋は大したもので、あれは全くの名人業ですね、指の力があつて、よく締まる上に、根が器用な人で、いかにも仕上げが綺麗ですから、お大名のお國入の行列などがあると、澤山の註文があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのまゝ引締まるやうになつて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家を取り締まるものの留守のあいだは...
羽仁もと子 「女中訓」
...その紐が締まるのである...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...撥条は締まるだらうが...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...又窓の外の開戸は逃げた奴がはずみで締まるやうに撥ね返して置いたかも知れぬ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...どう取り締まることになっているかということを問うに若(し)くはない...
森鴎外 「渋江抽斎」
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