...腰のあたりを締めつけた両腕は...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...その前の廊下のエレベーターのドアも締りをはずしておいたというわけである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...蕪村の家(うち)では戸を締め切つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...兵児帯(へこおび)の弛(ゆる)んだのを締めなほすにも...
薄田泣菫 「茶話」
...やがて蹌踉(よろ)めく足に階段を踏み締めたのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...雨戸を締めない戸外(そと)は真黒で火らしいものはなかった...
田中貢太郎 「魔王物語」
...今しもお宮は露路口の石段を上って表の通路(とおり)に出で立ちながら腰帯の緩(ゆる)みをきゅっと引き締めながら...
近松秋江 「うつり香」
...扉(と)をハタと締め切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様は危なく足を踏み締めますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを言え」大蛇が羊を抱き締めたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐ろしい剛力に締め付けられて...
野村胡堂 「女記者の役割」
...亭主の首を締め兼ねない女だという評判ですぜ」「首を締めたんじゃない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...或夜嚴重な締りを外から開けて曲者が忍び入り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處はまだ雨戸が締めずにあつたといふことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...締りも無い癖に中は眞つ暗...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の家僕を彼女の家事取締りのために付けてやることをも承諾した...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...維盛弥助を引つくくつて金にすらあ」と一杯にいひながら三尺の締りを直し...
三木竹二 「いがみの権太」
...騒音ということを非常に喧ましく取締っているようだが...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
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