...窓はすべて厳重に締りが出来ていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...秋風の吹くころになると身も心も引き締まってくる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...すらりとしながら引き締まって均整の執(と)れた手肢(てあし)……恰好(かっこう)のいい胸の隆(たか)まり! 私に見せた笑い顔がまだ眼前に散らついて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...なにくわない顔で待っておれ」三左衛門は扉を締めて元の処へ往って坐った...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...角ばる巨石――剛健の拳にしかと握り締め...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...弛んだ帯を締め直しながら廊下へ出た...
徳田秋聲 「浪の音」
...日英同盟の締結と爲り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...戸締りをする音や...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...締括(しめくく)った総体の高から云えば...
夏目漱石 「道楽と職業」
...それから前掛の紐(ひも)で首を締められて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの離屋の雨戸を締めきつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きちんと締め直してしまうと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...この問題だけを謝絶しきれずに締まりがなく受け入れた自分の弱さからこんな悲しい思いをすることにもなったと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫(おっと)が用心に言い附けて跡に残した取締役の女ででもあろうかと思って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...苟くも日本帝国の締結した国際条約は...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...取締の格をもってその不心得を戒めた警告文を発した...
山本笑月 「明治世相百話」
...「遅くなりました」それにも何もいわず、伊織がふたたび、「すみません」と、お辞儀しても、べつだん次の問いを発せず、帯を締め直して、「窓を明けて、ここを掃除しておけ」いいつけて、出て行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...上も下も閂(かんぬき)を締めた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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