...恰(あたか)も緞帳(どんちょう)が切って落されたように...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...オ母サンニハ緞子(どんす)ト呉絽(ごろう)ノ帯地ヲ持ッテ行クト云ッテ下サイ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...緞子(どんす)と云うのか朱珍(しゅちん)と云うのか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...すっかりおろしてしまえば光を透さぬ厚地の緞子の窓掛を...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...此の緞子に關しても...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...然し其の織物は今日の緞子とは異なるらしく思はれる...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...緞帳役者(どんちょうやくしゃ)の振舞である――拙者のむかし見た海老蔵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...太夫さんのすすめてくれた舞台用の緞子(どんす)の厚い座蒲団(ざぶとん)の上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...どれどれ」老人は大事そうに緞子の袋の口を解くと...
夏目漱石 「草枕」
...幕切れ緞帳下りず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...やがて緞帳(どんちょう)が下りて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...緞帳(どんちやう)の音に似た文字を選んだものだらうと云ふことを推する...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...左手でソロソロと緞子の羽根布団をめくった...
夢野久作 「白菊」
...緋(ひ)の緞帳の裾から...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...萌黄緞子(もえぎどんす)の胴衣を着け...
吉川英治 「上杉謙信」
...緞匹(だんひつ)の梱(こり)...
吉川英治 「三国志」
...かたぶとりな肉塊(ししむら)を濃緑(こみどり)の緞子(どんす)の戦袍(せんぽう)でくるみ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やがて二階から西洋タンスやら絨緞やら額やらテーブルなどを担ぎ下ろしてくると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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