...朱緞子(しゅどんす)に銀と観世水のやや幅細な帯を胸高に...
泉鏡花 「婦系図」
...黄緞子、紅緞子、黄緞子――わたしは長生きし過ぎた...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...古ぼけた蝦茶色(えびちゃいろ)の緞帳(どんちょう)に金文字で「銀平曲馬団」と銘がうってあったのには...
海野十三 「三人の双生児」
...絨緞からはずれた床板に...
豊島与志雄 「乾杯」
...やや褪(あ)せた温(あたた)かい色彩の東方産の絨緞(じゅうたん)のような柔らかい空が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...支那人の如く緞子を古代から存在するものと考へ...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...緞子の間で河井さんは此處へ太夫を坐らせればよいのだといつた...
長塚節 「菜の花」
...どれどれ」老人は大事そうに緞子の袋の口を解くと...
夏目漱石 「草枕」
...とうとう緞子(どんす)の袋を取り除(の)ける...
夏目漱石 「草枕」
...羽織二重や緞子(どんす)や縮緬(ちりめん)の眼も綾な寢具で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...緞帳下りると、シャン/\としめて、座員一同に五円宛の当り祝ひが出て、めでたく十二月興行終り、川口の招待で、房田中へ、労れてるので一向ハヤ面白くなかりし、つかれた/\...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕切れを緞帳を下して幕外の引込みをつけてみた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...……それはこの部屋の女主人公(ヒロイン)と思われる緞子(どんす)の寝台の主(ぬし)が...
夢野久作 「白菊」
...軽い緞子(どんす)の羽根布団を...
夢野久作 「一足お先に」
...紫紺緞子(しこんどんす)へ銀糸の入った帯を派手に締め...
吉川英治 「剣難女難」
...緞子(どんす)千匹を贈るであろう」という好餌(こうじ)をもって...
吉川英治 「三国志」
...緞匹(だんひつ)の梱(こり)...
吉川英治 「三国志」
...この十美人もまたほかの金銀緞匹(だんひつ)と同視して...
吉川英治 「三国志」
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