...恰(あたか)も緞帳(どんちょう)が切って落されたように...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...入り口から引き続いて長い廊下一面に敷き詰めた絨緞(じゅうたん)にも...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...緞子の皺は一と筋も揺がず...
谷崎潤一郎 「少年」
...緞子なら二本だなんて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...古い絨緞(じゅうたん)を繕ったり廃(すた)れた古代の鎗(やり)をみがいたり」してるところを示していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とうとう緞子(どんす)の袋を取り除(の)ける...
夏目漱石 「草枕」
...まるで緞帳芝居(どんちょうしばい)の道具立(どうぐだて)見たようだ...
夏目漱石 「虞美人草」
...緞帳下りると例の如く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕切れを緞帳を下して幕外の引込みをつけてみた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...緞帳下りるや、渋沢会長が舞台へ来て呉れて、皆に一言挨拶をして呉れた、品のいゝ言葉であった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...第二幕の緞帳(どんちょう)が降りると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...仲間の悪口なんか、もう耳にたこでてんで気になんかならなくなってしまったんだ」薄青いなおしを飲み干すと、「猿若の三座……いやまさか三座は無理だけれど、宮地(みやち)芝居、緞帳でいい...
正岡容 「小説 圓朝」
...緞子張りの長椅子に腰かけて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...金緞子(きんどんす)の帯...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...軽い緞子(どんす)の羽根布団を...
夢野久作 「一足お先に」
...彼は秋蘭の部屋の緞帳(どんちょう)を揺すった...
横光利一 「上海」
...緞子(どんす)などの品々を...
吉川英治 「三国志」
...いつかあなたにいただいた緞子(どんす)で仕立てた袿袴(うわぎ)なのよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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