...羊七千駱駝(らくだ)三千という如き大群の家畜を養い得んには広き緑野を要するのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...かかる緑野の充分ある地はデュマの外にはないのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...われまた緑野の花は見じ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...玉突台のような緑野の緩斜面だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...光線の熾烈(しれつ)な熱帯地方の焦土と緑野を恋い慕ったり...
谷崎潤一郎 「秘密」
...垣根ただ一重の内側の緑野は...
寺田寅彦 「軽井沢」
...至るところの緑野にポプラや楊(やなぎ)の並み木がある...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...沙漠を緑野に化したことである...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...またイムピリアル平原の沙漠を緑野に変えることによって...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...この沙漠は緑野と化すことが出来るということが既に実証されていたので...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...自有名園開緑野...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...薬研堀の萩原緑野(りよくや)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...橋の上に立つて緑野の中へ涯(はて)知らず白く烟(けぶ)つて行(ゆ)く下流を見渡した時...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...高粱が芽を出したばかりの広い緑野を展望するのは快いことであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...路に沿ふ楊柳の間から、緑野の前方に、金州の城壁と、其上にある可愛いい城楼とが竜宮の図のやうに望まれ、路には種種の形をした支那の荷車が交錯し、その中を支那馬車に乗つて行く呑気さは、異国情味の面白さであつたが、唯だ白く立つ砂ぼこりには困つた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...私達は高粱が三四寸伸びただけの緑野の涯も無く霞んでゐるのを車窓に眺めながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...白馬を緑野の中央へすすめて来た...
吉川英治 「三国志」
...一望の緑野(りょくや)を展(てん)じるものと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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