...総出で集ってきていたのだが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...町中総出で、夜中にエイヤエイヤと懸声をかけもしてな」「どんな意味があるんだね?」老若男女が綱をにぎって、エイヤエイヤと引っぱり合う...
梅崎春生 「幻化」
...「わたしに名案が一つあるんですが、やって見てくれませんか」「ほう、それはどんなことです」「それはですね」とスミス警部はちょっと笑って、「きょう一日、乗組員総出で、このへんで魚とり大会をしたいのです...
海野十三 「海底大陸」
...君は行き倒れ人として一旦(いったん)アパートへ引取られそれから親類総出でお葬式を営まれたのだ...
海野十三 「火葬国風景」
...三原玲子さんなどの女給連総出で花見がえりらしい酔っぱらいをがやがや送って出るところで...
海野十三 「獏鸚」
...四幕目は楽屋総出で盆踊...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...大堂津あたりでは全町総出で綱引をやる...
種田山頭火 「行乞記」
...村総出で防水工事をやった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...外は天幕総出で立聞く気はい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...座方が総出で声を嗄(か)らしてあやまっている光景は...
中里介山 「大菩薩峠」
...総出で踊っているんでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...鯨ならばいいお客様ですよ――鯨なら浦が総出で...
中里介山 「大菩薩峠」
...七八里もあるところから、村じゅう総出で、提灯をつけて夜道を辿ってやってくる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...扈従が総出で湖畔を隈なくたずねまわったが...
久生十蘭 「泡沫の記」
...一家総出で歓迎して呉れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼ら総出で何とも知れぬ大声で噪(さわ)ぎ立て...
南方熊楠 「十二支考」
...築山の松の根元には村中総出で運んだ巨大な捨石...
山本笑月 「明治世相百話」
...……楽屋の者が総出で取り鎮めに来る...
夢野久作 「暗黒公使」
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