...町中総出で、夜中にエイヤエイヤと懸声をかけもしてな」「どんな意味があるんだね?」老若男女が綱をにぎって、エイヤエイヤと引っぱり合う...
梅崎春生 「幻化」
...四幕目は楽屋総出で盆踊...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...わづか一兵卒(といつては失礼だけれど)を迎へるのに一村総出で来てゐる(佐賀市で出征兵士見送の時もさうだつた)...
種田山頭火 「行乞記」
...村は遽(あわ)てゝ総出で其部分に檜苗を植えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...防水護岸の為一村(いっそん)の男総出で堤防に群(むら)がって居ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...町じゅう総出でピクニックをやったことがあるよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...武家屋敷の召使や附近の百姓らは総出で...
中里介山 「大菩薩峠」
...味方が総出で自分を助けてくれる――とでも頼みにしていたのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...村方総出で許されて来たんだぜ...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝夕教えを聴くことになったんだから大したものでしょう」「それから」「明日はいよいよ音羽から雑司ヶ谷中の信者総出で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸中の岡っ引が総出で捜してもわかるものかと――せせら笑っていました」「あの野郎は樽拾いの小僧を殺している...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...七八里もあるところから、村じゅう総出で、提灯をつけて夜道を辿ってやってくる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一家総出で歓迎して呉れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...在留日本人総出で出迎えをするように...
三浦環 「お蝶夫人」
...何しろ一家総出ですからなかなかの賑わいです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二人が国のためになると思うたならば玄洋社が総出で板垣に加勢してやろう...
夢野久作 「近世快人伝」
...玲珠膏(れいじゅこう)の井口与次右衛門もつつがないか」「総出で奮戦しておりまする」「そうか...
吉川英治 「黒田如水」
...総出でもてなした...
吉川英治 「三国志」
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