...すぐまえの青建物の貧民学校から、総出でくる、すぐそばの海員地区からも、つながってくる、このお仕置台に首をはさまれている、さらし物の見物で、去年竜舌蘭(りゅうぜつらん)の大輪が咲いたときのさわぎとはまたちがった、大へんな人だかりになるでしょう...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...看護婦までが総出で探しまわった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...三原玲子さんなどの女給連総出で花見がえりらしい酔っぱらいをがやがや送って出るところで...
海野十三 「獏鸚」
...防水護岸の為一村(いっそん)の男総出で堤防に群(むら)がって居ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一昨日(おとつい)は、一字の男総出で、隣村の北沢から切組(きりくみ)舞台(ぶたい)を荷車で挽いて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...外は天幕総出で立聞く気はい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これで近所の親方もおかみさんも総出で...
中里介山 「大菩薩峠」
...幕内の非戦闘員が総出で謝罪(あやま)っているのを仏頂寺は聞き流して...
中里介山 「大菩薩峠」
...一家総出で見に行く...
中島敦 「光と風と夢」
...一昨日の正午から昨日の夕刻迄うち中総出で...
中島敦 「光と風と夢」
...江戸中の岡っ引が総出で捜してもわかるものかと――せせら笑っていました」「あの野郎は樽拾いの小僧を殺している...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな晩、らんぷや行燈(あんどん)の下で、てんでの夜業をしていた家々の奥のものが、夜のお茶受けに、近所にはばかりながら買いにやるのだが――立食旦那の家内では、総出で、夜更けの屋台店に立並(なら)んでいる...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...一家総出で歓迎して呉れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼ら総出で何とも知れぬ大声で噪(さわ)ぎ立て...
南方熊楠 「十二支考」
...C町の婦人会の奥さん達が総出で...
三好十郎 「おスミの持参金」
...総出で見られることを意識して...
柳田国男 「故郷七十年」
...犬目付や町奉行の手が総出で...
吉川英治 「大岡越前」
...小屋者総出で木戸前の打水や清掃がはじめられる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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