...緋色の着物がよく似合っている...
...彼女が緋色のバッグを持っていた...
...この石の色は緋色だ...
...緋色の紙に書かれた手紙が届いた...
...緋色の花火が夜空を彩った...
...緋色の絨氈にしろ...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...もう緋色の光のカーテンをはずれて...
江戸川乱歩 「影男」
...緋色(ひいろ)の地に鹿(か)の子(こ)の絞(しぼ)りのような銀の点線が這入(はい)っていて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...殺人という緋色の糸が...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...卓子掛(てーぶるかけ)や椅子(いす)の緋色(ひいろ)づくめな部屋(へや)には数人(すうにん)のR国(こく)の男女(だんじよ)がゐて...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...緋色(ひいろ)の毛靴(けぐつ)をはいて...
豊島与志雄 「活人形」
...水鳥などの形をした虫籠に緋色の総をさげてりんりんれんれん松虫や鈴虫を鳴かせてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...壁の羽目板の黄褐色とテイブルクロスの緋色の間に...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...床には厚い緋色の絨毯が...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...差しおきました緋色繻珍(ひいろしゅちん)の褥(しとね)に御着座になり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...緋色のワンピースを着て...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その緋色のジュパーンの袖が独木舟の縁から下へ垂れて水をしやくつてをり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼は黄金(きん)色のレースのついている緋色(ひいろ)の猟衣(かりぎぬ)を着ていましたが...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ジ――………同じ死刑牢獄の断章にふれおれは耳許まで獄衣と同じ色に燃え上ったのを感じた――扉の樫の木目が床に長方形の緋色の斑紋を投げた―――陽はかげり斑紋はうすれ怒号の暴圧の夜が訪れる―――ひろがってゆくノック...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...何もかも緋色(ひいろ)ずくめにした部屋の中に大きな蝋燭(ろうそく)をたった一本灯(とも)して...
夢野久作 「支那米の袋」
...その乱れ立つ黄色の頭髪……水色にたるんだ顔色……桃色に見える白眼……緋色に変った瞳……引き歪められた筋肉……がっくりと大きく開いた白い唇……だらりと垂れた白い舌……ゆらゆらとわななく身体(からだ)……その丸卓子(テーブル)の上に両手で倚りかかって...
夢野久作 「暗黒公使」
...その左右の緋色の眼は代る代るに大きくなり...
夢野久作 「暗黒公使」
...何事かを喜ぶように……緋色に乾いた唇が狼のようにガックリと開いて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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