...俺は現在の苦痛によつて生命の緊張することを感ずるであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それが溢れずに緊張するというところに...
上村松園 「無表情の表情」
...「やはり怒ったのがいけなかったのかな」怒ると筋肉が緊張する...
梅崎春生 「幻化」
...電車がカアヴにかかる毎にその腿が緊張する...
梅崎春生 「蜆」
...僕は小さい時から大へん緊張すると...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...も少し緊張する事にしましょうよ...
太宰治 「新ハムレット」
...肩のあたりから後脚へかけておそろしく緊張する...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...緊張するに随ってくっきりと浮出してくるのだった...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...顔面皮膚がおのずから緊張する...
永井隆 「長崎の鐘」
...大英の方だと大いに緊張するが...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...少し薄暗く見える奥の方に、あの大きい頭ときよとんと前に向いた二つの大きい眼とを見ると、思はず緊張する...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...かくのごとくあらん限りの空気をもって頬(ほ)っぺたをふくらませたる彼は前(ぜん)申す通り手のひらで頬(ほっ)ぺたを叩きながら「このくらい皮膚が緊張するとあばたも眼につかん」とまた独(ひと)り語(ごと)をいった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...春の夜の生温かいのに、火鉢まで用意して、平次と八五郎の爲に一本つけてくれましたが、話が緊張すると、もう酒どころの沙汰ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梅島が見物してゐるので緊張する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ただ我々の心が欲望と尊敬とでひどく緊張する場合だけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それをまもるのに霊魂は緊張するまでもないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...落ちつきを奪い返す努力に緊張すると...
横光利一 「上海」
...暫く彼も無言のまま緊張するのだった...
横光利一 「旅愁」
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