...湿度や温度を綿密に塩梅しなければ出来ない物...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...彼は秋晴れの江戸の町を歩きながら、風呂の中で聞いた悪評を、一々彼の批評眼にかけて、綿密に点検した...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...岡は上手(じょうず)に入れられた甘露(かんろ)をすすり終わった茶(ちゃ)わんを手の先に据(す)えて綿密にその作りを賞翫(しょうがん)していた...
有島武郎 「或る女」
...綿密に比較研究しました...
江戸川乱歩 「双生児」
...拡大鏡を振り廻して先程よりも一層綿密に鉄柵や植込みを調べ始めた...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...綿密に調べました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...七兄はいろいろとしてずゐぶん熱心に、綿密に、厳格に教育を施したが、あるときふとしたことから二人はこのお互に難儀な関係をきつぱりと断つてしまふことになつた...
中勘助 「銀の匙」
...雪や風を綿密に研究してゐる...
長塚節 「土」
...これくらい綿密にやってあると...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...雪や風を綿密に研究してゐる...
夏目漱石 「「土」に就て」
...幾ら科学者が綿密に自然を研究したって...
夏目漱石 「中味と形式」
...その頭には万遍(まんべん)なく綿密に毛が生えていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...大聖堂の建築家は考え抜いて、綿密に計画して、準備して、施工している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...形態上の観察をなるべく綿密に行い...
牧野富太郎 「植物記」
...知れきった普通の南天でも綿密に注意し観察すれば...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...これは少し綿密に思想の歴史を研究した人には容易に認められ得ることである...
三木清 「軽蔑された飜訳」
...家の中ではさらに綿密に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...誰がいま光秀のこの腹中を知ろう)ひとり綿密に練っていたその腹中の企図(きと)も...
吉川英治 「新書太閤記」
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