...まづ未醒老人に綿々と愚痴(ぐち)を述べるつもりなり...
芥川龍之介 「田端人」
...戸倉老人の口から綿々として語りつがれるとき...
海野十三 「少年探偵長」
...』どうも綿々として尽きない...
谷譲次 「踊る地平線」
...この身には話すことを敢てしないことをかれに綿々として話してゐるかの女がゐる...
田山花袋 「道綱の母」
...朝の遅(おそ)い廓(くるわ)では今ごろはまだ眠っているであろう」そんなことが綿々として...
近松秋江 「黒髪」
...その時の綿々とした情緒とが...
永井荷風 「雪の日」
...その時の綿々とした情緒とが...
永井荷風 「雪の日」
...平野のさきには國境の高山が綿々として相連互して居る...
長塚節 「彌彦山」
...綿々として尽きざる恨みを京子に対して抱いている事を知っている筈だ...
橋本五郎 「殺人迷路」
...綿々とコン吉をかき口説くのであった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そんなところに寝っころがっていられちゃ眼障りで仕様がない」という風に綿々とからみ始めると...
久生十蘭 「魔都」
...こんなことを綿々と書いていても仕様がないから...
久生十蘭 「魔都」
...話上手に任せて世間話をしている心持で綿々として盡くる事なく書かれているのだから...
平山蘆江 「大菩薩峠芝居話」
...Q川を繞る綿々とした濃霧の中では...
横光利一 「静かなる羅列」
...綿々と喞(かこ)ちごとは尽きない彼であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...国外千里の異境に、名もわからず、花一枝の手向(たむけ)もうけず、天の星とともに黙している土中の白骨にも、いわせれば、綿々と、憂国の所以(ゆえん)を吐くかもしれない...
吉川英治 「新書太閤記」
...そう綿々と話しかけたが...
吉川英治 「源頼朝」
...さっきから綿々と洩れ聞えて...
吉川英治 「源頼朝」
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