...二時となり三時となっても話は綿々として尽きないで...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...綿々として感情を縷述(るじゅつ)する事をせず...
高浜虚子 「俳句への道」
...この身には話すことを敢てしないことをかれに綿々として話してゐるかの女がゐる...
田山花袋 「道綱の母」
...ビーコンスフィールド諸公がアフリカもしくはアジアの諸蛮族と綿々として絶えざる無名の戦争をなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...後に見るように今日まで綿々としてつきないのも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その時の綿々とした情緒とが...
永井荷風 「雪の日」
...そんなところに寝っころがっていられちゃ眼障りで仕様がない」という風に綿々とからみ始めると...
久生十蘭 「魔都」
...話上手に任せて世間話をしている心持で綿々として盡くる事なく書かれているのだから...
平山蘆江 「大菩薩峠芝居話」
...綿々と語られてゐただけのやうでした...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...なぜそのような変化が生じるかということについては社会的な原因が綿々と過去につらなっている...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...蔵人少将は例のように綿々と恨みを書いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子守りうたかなにかのように、あまやかに、綿々と、彼を包み、彼をあやすように思えた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...綿々として淑やかな手紙が書き得るのか...
横光利一 「火の点いた煙草」
...呂布の暴虐に対する城中の民の恨みが綿々と書いてある...
吉川英治 「三国志」
...あなたに会うことができましょう」綿々と...
吉川英治 「三国志」
...独り留守城にいる無聊(ぶりょう)を綿々と訴えてきた...
吉川英治 「三国志」
...文は綿々と長かったが...
吉川英治 「三国志」
...綿々と喞(かこ)ちごとは尽きない彼であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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