...何だかへんな議論が綿々(めんめん)と書いてある...
芥川龍之介 「田端日記」
...互に綿々たる深讎(しんしゅう)を含むと雖(いえど)も...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...綿々として感情を縷述(るじゅつ)する事をせず...
高浜虚子 「俳句への道」
...それから三十分にも亘(わた)って綿々と訴えるのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...行持は綿々密々でなければならない...
種田山頭火 「旅日記」
...そこでまた自分ながら感心するほど綿々密々として...
種田山頭火 「私の生活」
...こゝに初めて綿々として盡きない情緒が湧起つて來る――別れて後むかしの戀を思返すやうな心持である...
永井荷風 「蟲の聲」
...こんなことを綿々と書いていても仕様がないから...
久生十蘭 「魔都」
...此恨(このうらみ)綿々絶ゆる期(ご)なしと雖も...
福沢諭吉 「新女大学」
...恨み綿々などと書いた碑文も漢語で...
柳田国男 「雪国の春」
...子守りうたかなにかのように、あまやかに、綿々と、彼を包み、彼をあやすように思えた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...あなたに会うことができましょう」綿々と...
吉川英治 「三国志」
...いつまで綿々嫋々(じょうじょう)と...
吉川英治 「三国志」
...と、詰問的に責めているのを第一条として、そのほか十六条にわたって、義昭の不信、悪政、陰謀、公事訴訟(くじそしょう)の依怙(えこ)から、金銀の横領などにわたる私的行為の不徳までを、綿々、烈々、辞句にかざりもなく認(したた)めて突きつけた弾劾文(だんがいぶん)であったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...兄君信長の許へ帰るこころはないと……綿々(めんめん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...綿々と喞(かこ)ちごとは尽きない彼であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...国外千里の異境に、名もわからず、花一枝の手向(たむけ)もうけず、天の星とともに黙している土中の白骨にも、いわせれば、綿々と、憂国の所以(ゆえん)を吐くかもしれない...
吉川英治 「新書太閤記」
...心は綿々(めんめん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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