...「水滸伝(すゐこでん)」「西遊記(さいいうき)」「金瓶梅(きんぺいばい)」「紅楼夢(こうろうむ)」「品花宝鑑(ひんくわはうかん)」等の長篇を絮々綿々(じよじよめんめん)と書き上げる肉体的力量には劣つてゐると思つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...傑作をうちながめる人たれか心に浮かぶ綿々たる無限の思いに...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...綿々として感情を縷述(るじゅつ)する事をせず...
高浜虚子 「俳句への道」
...』どうも綿々として尽きない...
谷譲次 「踊る地平線」
...先聖古徳の行持綿々密々なるにうたれる...
種田山頭火 「其中日記」
...行持は綿々密々でなければならない...
種田山頭火 「旅日記」
...平野のさきには國境の高山が綿々として相連互して居る...
長塚節 「彌彦山」
...綿々たる情緒、燃ゆる思慕、夢みるようなあこがれ――それはすべてかつての幽里子が口述したものではなく、東野自身の、消え去った麗人への情熱になってしまうのもまたやむを得ないことでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...綿々と語られてゐただけのやうでした...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...綿々とつらぬき流れてゆく女の心の含蓄という奥ゆきが...
宮本百合子 「「愛怨峡」における映画的表現の問題」
...なぜそのような変化が生じるかということについては社会的な原因が綿々と過去につらなっている...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...呂布の暴虐に対する城中の民の恨みが綿々と書いてある...
吉川英治 「三国志」
...……その老母より綿々(めんめん)とわびしさを便りして参ったので...
吉川英治 「三国志」
...文は綿々と長かったが...
吉川英治 「三国志」
...と、詰問的に責めているのを第一条として、そのほか十六条にわたって、義昭の不信、悪政、陰謀、公事訴訟(くじそしょう)の依怙(えこ)から、金銀の横領などにわたる私的行為の不徳までを、綿々、烈々、辞句にかざりもなく認(したた)めて突きつけた弾劾文(だんがいぶん)であったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...女の綿々(めんめん)な愚痴にまような...
吉川英治 「新書太閤記」
...綿々と喞(かこ)ちごとは尽きない彼であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そう綿々と話しかけたが...
吉川英治 「源頼朝」
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