...二時となり三時となっても話は綿々として尽きないで...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...哀訴歎願の言葉が綿々と書きつらねてあった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...綿々として古今の歴史と風俗とを貫いて生きている...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...行持は綿々密々でなければならない...
種田山頭火 「旅日記」
...後に見るように今日まで綿々としてつきないのも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...処でこの一連の綿々たる計画が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...旅情及び詩情の綿々たるものを漂わせないではないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...綿々として綴つてあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綿々として尽きざる恨みを京子に対して抱いている事を知っている筈だ...
橋本五郎 「殺人迷路」
...それよりも先きにかれは綿々の情に耐えざるの風姿があった...
室生犀星 「庭をつくる人」
...恨み綿々などと書いた碑文も漢語で...
柳田国男 「雪国の春」
...子守りうたかなにかのように、あまやかに、綿々と、彼を包み、彼をあやすように思えた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...しばらく別れていた淋しさをまた綿々とのべ始めた...
横光利一 「馬車」
...綿々として淑やかな手紙が書き得るのか...
横光利一 「火の点いた煙草」
...綿々たる愚痴にとらわれていてどうなりましょう」「そうだ...
吉川英治 「三国志」
...玄徳は縷々綿々(るるめんめん)...
吉川英治 「三国志」
...綿々(めんめん)と告げる一伍一什(いちぶしじゅう)を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そう綿々と話しかけたが...
吉川英治 「源頼朝」
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