...薄野呂なところからノロ勘と綽名(あだな)された...
石川啄木 「天鵞絨」
...綽名の由来を教えてくれる者があったら...
海野十三 「深夜の市長」
...「豆シャン」と綽名(あだな)のある美少年園部壽一(そのべじゅいち)だった...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...だがお隣の坂上とよ子には既に別嬪さんという綽名がつけられていた...
「草藪」
...世間から「髯の長兵衛」と綽名(あだな)されていたという...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ガイウスの兄弟〕と綽号(しゃくごう)せしめたるはこの新分子の力なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「それは僕の綽名(あだな)だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...道綽(どうしゃく)...
中里介山 「法然行伝」
...『足の勇』という愉快な綽名(あだな)を付けられて居ります...
野村胡堂 「死の予告」
...「鬼」という綽名をつけられている専売局の駐在員は...
火野葦平 「花と龍」
...その時他の外人たちがこの森にそんな綽名をつけたのだと云ふことです...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...鬼という綽名(あだな)も一つはそうした意味で附けられたのであるが...
夢野久作 「暗黒公使」
...これは謙信が名づけた綽名(あだな)ではない...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼を綽名(あだな)して...
吉川英治 「三国志」
...そして綽空の更生を心からよろこんだ...
吉川英治 「親鸞」
...五幾日か後(のち)のことだ、綽空のすがたが夕方のほの明るい草庵の戸の前にもどってきて、例のごとく独り居のわが家へすがたを隠すとすぐに、がさがさと裏の林のあたりから落葉を踏む跫音と人声とが近づいて、やがて草庵の前に立ちはだかった天城四郎以下、数名の賊が、「綽空、おるか」と、大声で内へいった...
吉川英治 「親鸞」
...玉日と綽空の膝の近くへも飛んできて...
吉川英治 「親鸞」
...――例えば権門とかまた、綽空のような、天(てん)人(ひと)倶(とも)に許さざる虚偽の人間に対(むか)っては、生命(いのち)がけで、ぶつかってゆく」「それで貴公は、俺に酒杯(さかずき)をくれたわけだな」「どうやら、おぬしも、綽空の行為には反感を持っているらしいから、昵懇(ちかづき)を求めたのだが」「善いかな」弁円は、すっかりよい機嫌になって、そこの酒代も、自分で払って、「出かけようぞ」「遊里(あそび)にか」「いや、女になど触れたら、十数年、諸国の深岳(しんがく)で苦行した通力(つうりき)を一夜にして失ってしまう」「あはははは、いかにも、おぬしは、修験者だったな、久米(くめの)仙人のように、地へ堕ちては、困りものだ」「ここで、酒をもらって行って、どこか、幽寂な所で大いに語ろうではないか」二人は腕を拉(らっ)しあって、祇園(ぎおん)神社の暗がりへと入って行った...
吉川英治 「親鸞」
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