...方玄綽(ほうげんしゃく)は近頃「大差ない」という言葉を愛用しほとんど口癖のようになった...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...そうした風に顔の広いため奉られた単純なる綽名なのであろうか...
海野十三 「深夜の市長」
...その綽名がなお強調された...
豊島与志雄 「在学理由」
...綽名(あだな)されている桜井であった...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...これが銭形平次という綽名(あだな)の出たわけの一つ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな綽名(あだな)がどうかすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は若年寄と綽名(あだな)をつけたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『キャラコさんの恋人』というひとのわるい綽名(あだな)がつけられるようになった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...甚七は「ノロ甚」という綽名があるが...
火野葦平 「花と龍」
...「お前にも綽名をつけてやらうか...
牧野信一 「秋・二日の話」
...とうとう「蹴込み党」という綽名までついてしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...そいつはそれからたぬきって綽名で呼ばれてるだ」私たち三人は笑った...
山本周五郎 「青べか物語」
...わたくしが聞いたのは大賢人ッていう綽名(あだな)でしたわ」「それが悪口なんです...
山本周五郎 「思い違い物語」
...この間っから火星さん火星さん言ってんのよ」「まあヒドイ校長先生……でも巧い綽名(あだな)だわねえ...
夢野久作 「少女地獄」
...真赤な服を着けた綽約(しゃくやく)たる別嬪(べっぴん)さんが馳け出して来て……マア……アナタッと叫ぶなり抱き付いた」「ヘエ――...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...全戦局に対して綽々(しゃくしゃく)たる余裕を持ち得たことを示したものといっていい...
吉川英治 「新書太閤記」
...綽空はここに生れました...
吉川英治 「親鸞」
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