...そうした風に顔の広いため奉られた単純なる綽名なのであろうか...
海野十三 「深夜の市長」
...「オペラの怪人」という綽名(あだな)を友人達から貰って...
太宰治 「おしゃれ童子」
...塾生たちの案出した綽名は...
太宰治 「パンドラの匣」
...学校の記録を破るスピィディな余裕綽々(しゃくしゃく)の走り方で先頭に立ち...
田中英光 「さようなら」
...彼は元来夜店のステッキと綽名(あだな)されたほどでつるりとした頭臚(あたま)に...
徳田秋声 「縮図」
...ルブラン(白)氏などという綽名(あだな)でその知らない紳士を呼んでいたことに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...達磨の立は佛法には非ず、天竺一箇の富蘭那の見なりといひ、凡そ佛法所立の人師の中にて、智法師一人少し目開き申候然れども大に大途を取損はれたり、千歳以來此人の性具にばかされ申候といひ、淨土宗の事、法然の立大に誤る、是は大錯中の大錯なりといひ、玄弉の立の事、此師大概よし、是又天台と肩を並ぶる目のあきたる人也といひ、天台慈恩は佛法の大綱を半合點半不合點、達磨不空は一向不合點なり、南山法藏吉藏はねから不知して綱目を大綱かと思ひし者なり曇鸞、道綽、善導は一向に不分明なりといひ、天親以來正見なく皆是生死の人と見え申候といひ、眼千古を曠しうせる人なれば、かゝる口傳を説くも、必ずしも空言にあらず...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...抹殺(まっさつ)博士という綽名(あだな)で呼ばれたことは...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...三十五六の綽名(あだな)にも似ぬ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ブリウ・リボンという綽名を持つてゐた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...どういふ意味か知らないがT先生はジヤツコラといふ綽名で...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...かねてより「火星さん」という綽名(あだな)あり...
夢野久作 「少女地獄」
...屋根のうえからふとその男を見て綽空は...
吉川英治 「親鸞」
...けれど綽空は、この法師のすさまじい「勘」の力を知っている...
吉川英治 「親鸞」
...綽空は、ついここから、二十町ばかり先の岡崎に住んでいるんで」「岡崎に?」四郎は、眼を光らせて、「そいつは初耳だ...
吉川英治 「親鸞」
...「……まだお寝(やす)みか」綽空は一つの僧房の裏に立って閉ざされてある戸をながめた...
吉川英治 「親鸞」
...綽空の奴を懲(こ)らしてやることは...
吉川英治 「親鸞」
...綽空は、信じて疑わない...
吉川英治 「親鸞」
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