...麥酒罎だのと色々綽名をつけて...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...綽々(しゃくしゃく)たる余裕を示して候補生をからかった...
海野十三 「空襲下の日本」
...それが忽ち箱根山の綽名にまで転化されて行ったものだった...
「草藪」
...「私こと」以外の綽名は...
太宰治 「パンドラの匣」
...○北海道先住者ノ稱呼ニ付キテハ「アイヌ」ノ與ヘタル綽名ノ他知ルニ由無シ...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...そんな綽名(あだな)がどうかすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ね」「露月町の金六は鬼といふ綽名はあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男は政界の名物法螺丸(ほらまる)と綽名(あだな)をよばれた...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...綽名だけは一人前――悪党きどりの不良少年――母島村長の懇望から三十人をけふ島送り――...
牧野信一 「秋・二日の話」
...入学して半月ぐらいの間についたこの二つの綽名はいつまでも消えなかった...
柳田国男 「故郷七十年」
...拙者には甘次郎という綽名がござる...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...この間っから火星さん火星さん言ってんのよ」「まあヒドイ校長先生……でも巧い綽名(あだな)だわねえ...
夢野久作 「少女地獄」
...虎と綽名(あだな)のある剛骨な半面には...
吉川英治 「新書太閤記」
...「綽空様」と、家のまわりを呶鳴ってあるいていたが、やがて、戸の外(はず)れたところから、「綽空様はおられますか」と中をのぞいている...
吉川英治 「親鸞」
...綽空は、その夜の具(もの)にくるまれて、この幾夜かを、ふたたび夢魔に襲われとおした――いや魔というべくは余りに和(やわ)らかい悩ましさである...
吉川英治 「親鸞」
...綽空はすぐ縁にすがたをあらわした...
吉川英治 「親鸞」
...綽空は、毅然(きぜん)と、胸を正していった...
吉川英治 「親鸞」
...「お師様っ」「綽空様っ」轅(ながえ)にすがりついて...
吉川英治 「親鸞」
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