...俺は綺麗さっぱり北海道と今までの生活とに別れたいと思って...
有島武郎 「星座」
...綺麗さっぱりとした身だしなみは母にふさわしいものだった...
有島武郎 「星座」
...綺麗さっぱりとお返し申そうまずそれまでは...
泉鏡花 「活人形」
...)彼の背中の皮膚は巨獣の足の摩擦によって兎の皮ででもあるかのように綺麗さっぱり剥ぎ取られていた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...私はあなたに対して二十年間持ちつづけて来た熱狂的な不快な程のあこがれが綺麗さっぱりと洗われてしまっているのに気が附きました...
太宰治 「風の便り」
...綺麗さっぱりと坊主頭になって...
太宰治 「十二月八日」
...なかなかこない綺麗さっぱりと切れるいう訳に行けしませんのに...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そんなら五百ルーブリで綺麗さっぱりと行くか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そんな事は綺麗さっぱりと夢に流しておしまいなさいよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...夕方までに綺麗さっぱり忘れてしまって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「それで旦那は?」「綺麗さっぱり諦めたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大江山はどうなるんで?」「そんなものは綺麗さっぱり忘れてしまえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...七十六箇の千両箱をひとつ残さず綺麗さっぱり持って行ってしまったんです」「ほほう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...或は我が国の言いならわしに従えば綺麗さっぱりとした広場には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...綺麗さっぱりと嚢中を費いはたして一文無しになった時に...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...その人間固有の意欲を綺麗さっぱりと払い退け...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...綺麗さっぱり諦めるんだ!」急ぎ足にすたすたと橋の袂にまで来た時...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...随って綺麗さっぱり世間から忘れられた...
山本笑月 「明治世相百話」
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