...」と蓐(とこ)の綴糸(とじいと)を引張って...
泉鏡花 「婦系図」
...蒲團の綴糸をぷつり/\切つた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...冷吉は最う綴糸も切れないので...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...炬燵布団(こたつぶとん)の綴糸(とぢいと)をまるい白(しろ)い指(ゆび)ではじきながら...
竹久夢二 「桜さく島」
...自分の敷いている座蒲団の綴糸(とじいと)というのか...
太宰治 「人間失格」
...綴糸はきれて頁(ページ)はバラバラになっていた...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...座右に在りし狂歌集表帋の綴糸切れたるをつくらふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...あるいは古書の綴糸(とじいと)の切れしをつくろふなど...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...今わが家蔵(かぞう)の古書法帖(ほうじょう)のたぐひその破れし表紙切れし綴糸(とじいと)の大方(おおかた)は見事に取つぐなはれたる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...ついには綴糸(とじいと)を切って...
山本周五郎 「山彦乙女」
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