...此悲しき思出を書綴ることにしたのは其為だ...
石川啄木 「悲しき思出」
...とても紀元二千七百年まで残るような佳(よ)い記録を書き綴る事は出来ぬ...
太宰治 「十二月八日」
...たわいない甘い物語を書き綴る...
太宰治 「春の盗賊」
...生れつき文を綴ることの下手な私は...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...悪文を綴ることだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...高遠なる理想を主とする著作時として全く架空の事件を綴るものあるが如しといへども...
永井荷風 「一夕」
...削壁突兀として青松其間を綴る...
長塚節 「草津行」
...その下心を三行に綴るのが私の仕事...
林芙美子 「新版 放浪記」
...詩を綴る間もなかつたのである...
牧野信一 「浪曼的月評」
...文章に書いて見度くなつて余は口で綴る...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...心中存するところ一切余さず書き綴るものなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...私達は工藝の正史を綴るべき任務を帯びているのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...それを信じさせるような文章を綴る才はない...
山本周五郎 「さぶ」
...両側の並木を綴る賑やかな一駅は手越ノ宿(しゅく)...
吉川英治 「私本太平記」
...文は自分の頭脳で綴るべきものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...それはまだ/\ものに書き綴るべき境地にまで澄んでゐない...
若山牧水 「樹木とその葉」
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