...」田中中尉は机の上へ罫紙(けいし)を何枚も綴(と)じたのを出した...
芥川龍之介 「文章」
...その辭に綴り込めたる亞細亞(アジア)風の譬喩の多かりしことよ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...それを一々判読して綴(つづ)ってみると次のような文句になった...
海野十三 「西湖の屍人」
...それを逆さにし綴りなおしてさ...
海野十三 「獏鸚」
...綴りの長短やアングロ・サクソン系或はラテン系の語彙とかに特別に重きを置いたのではない...
高田力 「ベーシック英語」
...妙子の人形の絵端書に簡単な文句を綴(つづ)って出させたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あちらのことが詳しく書いてあって面白いと皆様がおっしゃいます」「どれ――」田山白雲は二十枚綴ばかりの写本を...
中里介山 「大菩薩峠」
...着物は狼(おおかみ)や羊や熊(くま)の皮を綴(つづ)り合わせた旃裘(せんきゅう)...
中島敦 「李陵」
...点々と珠(たま)を綴(つづ)る杉の葉影に...
夏目漱石 「野分」
...残った片言隻句(へんげんせっく)を綴って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...要するにこの結末は長々と書き綴(つづ)るにはおよばないのであろう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...こうして盗まれた綴れ錦の壁布――予備陸軍大佐の死に値する愛蔵――の行方はいかん? 波は広がった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...小學でも中學でも凡ゆる學科のうちで綴り方と作文が何よりも不得意で...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...この小説の綴り手である樽野はペンを擱くと...
牧野信一 「円卓子での話」
...ペンを執りさへすれば半分も何もない何時からでも一気呵勢に書き綴れると思つてゐた...
牧野信一 「雪景色」
...心中存するところ一切余さず書き綴るものなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...その一番初めに綴込んであります赤い表紙のパンフレットは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...綴(つづ)りの間違いを捜(さが)し出す...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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