...その又辮髪は二すじとも丁度南京玉を貫いたように無数の青蠅を綴っている...
芥川龍之介 「雑信一束」
...』綴ぢ了へた許りの新しい出席簿を持つて...
石川啄木 「足跡」
...それはいずれ綴(つづ)っていくつもり...
海野十三 「海底都市」
...彼はその書類綴を抱えたまま...
海野十三 「地球盗難」
...次のようなことが綴られていた...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...去る四月四日にも野口春蔵宛に長文の手紙を綴り...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は私自身を神妙ないい子にして綴るやう努力した...
太宰治 「思ひ出」
...諄々(くどくど)と直綴の説明をはじめたようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...所謂好色本の原稿を書き綴って読者に言外の満足を与えた事も再三でありました...
西尾正 「陳情書」
...涙の綴(つづ)りの書出しであった...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...いま一まとめに綴じこまれたこの書類を...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...小學でも中學でも凡ゆる學科のうちで綴り方と作文が何よりも不得意で...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...ただ自作の英文は絹糸で綴(と)じた洋紙の帳簿に綺麗に書留めておくに止めている...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...只自作の英文は絹糸で綴ぢた洋紙の帳簿に奇麗に書き留めて置くに止(とど)めてゐる...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...当時最も一般的であった伝統的綴字法によったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いろいろの木の葉などを添えて綴(つづ)りたり...
柳田国男 「遠野物語」
...数日まえから端(は)ぎれを綴(つづ)り縫いしていた母は...
山本周五郎 「日本婦道記」
...母としては精いっぱいのあやを綴(つづ)って...
山本周五郎 「はたし状」
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