...文字は綴りましても...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...真赤な革(かわ)表紙で綴(と)じ合(あわ)せた...
江戸川乱歩 「悪霊」
...お蔭で書物は綴(とぢ)が切れたり...
薄田泣菫 「茶話」
...だらだらと思い出話を書き綴っていって...
太宰治 「玩具」
...あわてて失恋の歌を書き綴った...
太宰治 「思案の敗北」
...この世に居る吾等(われら)は綴錦(つづれにしき)の裏側に住んでるようなもんじゃという意味です...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...なだらかな山麓を點綴する美しい唐松の林...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...鴎が前景に点綴されていた...
豊島与志雄 「自由人」
...柔かそうな葉の面(おもて)に朝露が水晶の玉を綴(つづ)っている...
永井荷風 「夏の町」
...好みて伊太利亜綴りの芸名を用ゆと覚ゆ...
永井荷風 「舞姫」
...点々と珠(たま)を綴(つづ)る杉の葉影に...
夏目漱石 「野分」
...若い頃聴いた話を綴(つづ)り合せて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...レター・ペーパーの隅っこに穴をあけてそれを綴(つづ)りこんだ...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...少しはなれて壁際に積まれたビールの空箱の中の沢山の仮綴の書籍を照し出している...
「小祝の一家」
...ニコラ・ドニゾ***はひたすら自分の名の綴り方にのみ心をくだき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこにある断片的な文句を綴(つづ)り合せてみるとそれだけでも容易ならぬ意味があるとは思わないか」「――砲の鋳造はさきの火炉にては不可...
山本周五郎 「風流太平記」
...その柳並木に綴(つづ)られた無数の灯が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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