...おのおのの項が終るごとにそれを一つに纒めて紙捻(こより)で綴じた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...それを点綴する麦田(此地方は麦よりも菜種を多く作る)その間を流れてくる川一すぢ...
種田山頭火 「行乞記」
...其間に松の面白く點綴(てんせつ)せられたる...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...然レドモ吾レ毎ニ一議論ヲ発シ一文章ヲ綴レバ...
成島柳北 「祭活字子文」
...その長い睫毛(まつげ)を綴つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綴られてゐるのに驚いた...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...日本語について十分の観察をして当時の標準的音韻を葡萄牙(ポルトガル)式のローマ字綴で写したものであるから...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...着ているものは藤九郎の羽根を綴りあわした天狗の装束ときている...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...「これを読んでみなさい」こう言ってあの人は手紙の綴じ込みを妾の前へ押した...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...英国を旅行している中あの綴れ錦の壁布の発見されたことを聞いてそれを買い込むと...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...この小説の綴り手である樽野はペンを擱くと...
牧野信一 「円卓子での話」
...我々がそれを我々の時間體系の内部に於て一定の所に綴ぢ付けにされてゐるのを知るとき...
三木清 「歴史哲學」
...第1図 野兎第2図 熟兎第3図 岩兎この一篇を綴(つづ)るに先だち断わり置くは単に兎と書いたのと熟兎(なんきん)と書いた物との区別である...
南方熊楠 「十二支考」
...雁皮の綴じたのに手紙を書いている...
宮本百合子 「からたち」
...その前に白紙に写した漢文の草稿二十九枚が合綴(ごうてつ)してある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...当時 montaigne と綴られ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その空隙(くうげき)を補綴(ほてつ)しなければならぬ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...五月の闇の彼方此方(おちこち)に綴(つづ)り出された...
吉川英治 「私本太平記」
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