...手にしていた綱(つな)を壁際の鉄格子(てつごうし)にしっかりと結びつけた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...ボートにのりうつると、綱をといて、まっくらな海の上を、東京の方角にむかってこぎはじめました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...曲芸師が下におりるための長い綱(つな)がさがっています...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...相州さまから拝領の片淵と号する忠綱さま御自慢の名馬に相違ないのでございますから...
太宰治 「右大臣実朝」
...その帯に長い綱をつけて左右に振り分け...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...館長令息博孝君の手により除幕の綱が引かれた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...ナチスの綱領がドイツの小市民を魅惑したと同様に...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...鉄骨の上を綱渡りをはじめました……...
豊島与志雄 「白蛾」
...飯綱権現(いいづなごんげん)の広前(ひろまえ)から...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれはたしかに綱を飛び越える脚音だ! アツ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...公綱はその一つを引っぱッてみた...
吉川英治 「私本太平記」
...「待てッ」繋綱(もやい)を解きかけている宅助をほうり投げ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お綱のうしろから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お綱は家を飛びだしたのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ではお綱さん、養父(おやじ)さんの遺言どおり、これはお前さんに渡すから、とにかく、一時どこかへ落ちのびて、番屋のほとぼりをさますがいい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...懐中(ふところ)から取り出したものをお綱の手へ渡した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...三郎冠者盛綱(さぶろうかじゃもりつな)で...
吉川英治 「源頼朝」
...そのころ綱封蔵に置いてあった...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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