...一本の綱から他の綱へと...
海野十三 「空中漂流一週間」
...長い綱が、煙突の頂上に出っぱった鉄のわくにくくりつけてあり、そこから豹のからだまで、綱がついているのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...夏になってから宮から消息があつて――この間は道綱どのに逢へてうれしかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...手綱で子供をぶちもしまいし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「ヤッ」綱は波のように弾んだ――空気は血の色をして閃(ひらめ)いた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...もう渡し舟の綱を解き初めていました...
豊島与志雄 「渡舟場」
...「高い山でもないが――」「お母様――お兄様を捜しに参りましては?」「なりませぬ」綱手は俯向いた...
直木三十五 「南国太平記」
...綱手は、頭巾で、頭をかくし、両手を袖へ入れて、胸で合せながら「参ってはおりますが――」と、答えると、月丸は、小半町も、そのまま、黙って歩いた...
直木三十五 「南国太平記」
...演芸用の綱渡りの綱を持って来てグルグルと縛って難なくこれも生捕(いけどり)...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間に生じた音韻変化の大綱を推知し得られ...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...竹柏園(ちくはくえん)佐佐木信綱(ささきのぶつな)先生の夫人(おくさま)がそこのお嬢さんだった方だ...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...スワラジの達成にとつての非暴力の綱領は...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...飯綱山などがまだ控えている筈だった...
堀辰雄 「晩夏」
...道綱が私にその事を話して聞かせたが...
堀辰雄 「ほととぎす」
...哲学的な根柢に立つ新しい修辞学の綱要を描いている...
三木清 「解釈学と修辞学」
...和島は巧みに手綱を捌(さば)いて乗り鎮めたが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...綱宗が逼塞(ひっそく)を命ぜられたときは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...だまり合いお綱にばかり気をとられていたところへ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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