...綱次(つなじ)と聞えた流行妓(はやりっこ)である...
泉鏡花 「婦系図」
...綱次ともう一人のその民子と云う...
泉鏡花 「婦系図」
...こっちの麻綱が舵の上からおさえつけていますので...
海野十三 「怪塔王」
...シベリヤからカリフォルニヤまでの幾百萬の勞働者によつて承認された共通の綱領である...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...すでにその政治綱領「三民主義」を完成し...
太宰治 「惜別」
...或る所では綱が渡してあったのでそれに掴まって渡り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小錦という大関だか横綱だかの白(はくせき)の肉体の立派で美しかったことと...
寺田寅彦 「相撲」
...「若旦郡、その馬鹿野郎をっ――」と、南玉が、叫んで「月丸って――あの、綱手様を、殺した月丸?」小太郎は、倒れたまま、暫く、起き上らない月丸から、南玉へ振向いて「そうじゃ」と、頷いて、足の泥を払って、縁側へ、上って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...二十六武蔵国の御家人猪俣党(いのまたとう)に甘糟太郎忠綱(あまかすのたろうただつな)という侍は深く法然に帰依した念仏の行者であった...
中里介山 「法然行伝」
...『本草綱目啓蒙』四十八巻を以て有名である...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...あとは綱を断たれた野獣のような猛々しさを取り戻して長い階段を一気に駈け下りるのであった...
本庄陸男 「白い壁」
...一子亀千代の綱村(つなむら)にだに面会することが出来なかつた...
森鴎外 「椙原品」
...またと首に綱をかけさせるもんじやない...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...――五代綱吉公の代(よ)から...
吉川英治 「大岡越前」
...――そしてその頼綱はまた...
吉川英治 「親鸞」
...今から行ったところで」お綱は座敷の障子を細目にあけて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...対手(あいて)は疾風(しっぷう)――「お綱ッ」と叫んで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わしの後からは原士をつれた孫兵衛と有村、また道太郎めもやがて追いついてくるに相違ない」と話しながら、布(ぬの)を裂いて万吉に左の小手傷をしばらせていると、突然、すぐ向うの草原にあたって、お綱の絶叫と、けたたましいお千絵の悲鳴が流れた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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