...占もすれば加持(かじ)もする――それがまた飯綱(いづな)でも使うのかと思うほど...
芥川龍之介 「妖婆」
...もう二三本しばってみて下さい」また追加の綱でしばった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...送気管(そうきかん)といのち綱を...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...カーテンの頂辺(てっぺん)へ登つて行つて綱渡りのやうな軽業(かるわざ)をした仔猫の動作が...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...檣(ほばしら)の綱具のうちに上っていったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神前に備えた安綱の名刀を...
中里介山 「大菩薩峠」
...もしひとが彼の『史學綱要』を少し精密に繙くならば...
三木清 「歴史哲學」
...「みんなで綱にかかってくれ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...ばったりと会った範綱(のりつな)と宗業(むねなり)の兄弟に...
吉川英治 「親鸞」
...走り寄ってきた見返りお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...気の勝っている見返りお綱も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お綱はもがかずにはいられなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「法月さん! ……」こらえぬいていた涙の堰(せき)を切ってお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お綱をどうしよう?弦之丞も今はそのお綱を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いよいよ思うままに綱吉(つなよし)将軍の歓心を捉え...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...兄の定綱は、父秀義にも劣らない、矢を矧(は)ぐ事の上手であったが、ある夜兄弟して、夜業(よなべ)に矢をはいでいるのを、頼朝が見て、(おまえ達の作る矢を、一体いつになったら、この手でいっぱいに引く日が来るだろうな)と、呟いたので、兄弟は急に胸がせまって、何も答え得ずに泣いてしまった...
吉川英治 「源頼朝」
...女は、羅衣(うすもの)の被衣(かつぎ)をかぶり、螺鈿鞍(らでんぐら)を置いた駒へ横乗りに騎(の)って、手綱を、鞍のあたりへただ寄せあつめていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひとりが手綱を持ち...
吉川英治 「宮本武蔵」
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