...その後DDTに関して色々と聞いたことを綜合すると...
石川欣一 「比島投降記」
...話を綜合すると、今暁四時半、隣家の富田洋服店の三階の火熨斗場(ひのしば)から発火して、一間と離れない丸善の二階へ直ぐ燃付いて、瞬く中に仮営業所の全部に火が廻って、到頭隣家の二三軒までも焼落ちて了った...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...又初代の母親や近所の人達から聞知った所などを綜合(そうごう)すると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...岡倉さんの時代には総て学校が綜合的(そうごうてき)に動いていて...
高村光太郎 「回想録」
...例えばプロレタリア・イデオロギーもこのようなオイディプス錯綜に基づく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...オイディプス錯綜に於ける嫉妬の対象たる父を意味する処の...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...事物の紛糾(ふんきう)乱雑なるものを綜合して一の哲理を数ふるに足る...
夏目漱石 「人生」
...彼はいろいろな事情を綜合(そうごう)して考えた上...
夏目漱石 「門」
...演技監督まで一身に兼ねて大がかりな綜合芸術を生んでいるが...
信時潔 「歌詞とその曲」
...二お勢と八五郎の話を綜合(そうがふ)すると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いろいろなデータを綜合したすえ...
久生十蘭 「だいこん」
...綜合病院の書記にすぎなかったので...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...この綜合の構造に各の根源を関係させることによつて初めて決定されるのではないでせうか...
三木清 「消息一通」
...それが一大綜合体としての存在であります...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...その感じを最も綜合的な内容=社会性の豊かな直感として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このような突こみ、綜合性、様々に示唆的です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...横たての連関で各国の文学を綜合的に語る姿を考えると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...またその新旧の錯綜した地名を...
柳田國男 「地名の研究」
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