...人類はここに長い経験の結果を綜合(そうごう)して...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その綜合をはかるところに国家としても真の意義を発揮することが出来るのであります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...これらを巧みに按配して綜合運用すべき時代となつているのである...
石原莞爾 「新日本の進路」
...しかしサンホセ盆地の錯綜する道路網を...
梅崎春生 「日の果て」
...その錯綜した環状の軌道をば非常な快速力で風のごとく乗りまわして最後に地面へとぶのだが...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...始めて綜合的客観詩人の徐(おもむ)ろに荘厳なる美術的伽藍(がらん)を築き来たらんとするにはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...事は錯綜するだろう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...しかして吾人がこの材料を綜索(そうさく)考究(こうきゅう)したるはもっとも公明正大なるを信ず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...かかる雑駁(ざっぱく)にして錯綜したる非論理的政制の甚(はなは)だ不都合なるは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...全国の図書館のカードを一目に見ることのできる綜合目録...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...以上を綜合(そうごう)して考えると...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...私の見るところによると職業の分化錯綜(さくそう)から我々の受ける影響は種々ありましょうが...
夏目漱石 「道楽と職業」
...津田先生は学名としては「綜紀学」という語を用いられたようである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ところでカントに依ると多樣の綜合は悟性の所作ではなくて構想力の所作である...
三木清 「論理と直觀」
...4 平和運動について――ある評論雑誌の編集者へDさん――ちかごろの綜合雑誌や評論雑誌に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...経(たて)を綜(へ)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その概要を今までの調査の内容と綜合してみると結局こんな事になるのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...張り切りつつ錯綜する綱の動きもまた...
横光利一 「鵜飼」
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