...その晩帰宅して紙を継ぎ足して又その翌日その続きを写しにいったりしたことがあります...
上村松園 「座右第一品」
...もう一通話もう一通話と継ぎ足しながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...継ぎ足しの軌条(レール)は剥取って遠くへ運び去った...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...不自然にもさらに他の女性で継ぎ足して行くことの煩わしさは解っていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...これに継ぎ足して...
中里介山 「大菩薩峠」
...不完全な結晶は継ぎ足したり...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...あなたは僅(わず)か一寸か二寸の長さで細かに調子よく継ぎ足しては前へ進んで行くとしか形容出来ません...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...私はすぐ私の言葉を継ぎ足した...
夏目漱石 「こころ」
...蝋燭(ろうそく)を継ぎ足した様に...
夏目漱石 「それから」
...縁側の先へ継ぎ足したように建て増してあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人が扉のところへ近づいて更に薪を継ぎ足した...
原民喜 「小さな村」
...材木を継ぎ足していき...
久生十蘭 「海難記」
...訓令の制限に合わぬ点を杉丸太で継ぎ足し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...」こう云ってちょっと言い淀(よど)んで、跡を継ぎ足した...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...やがて言葉を継ぎ足しながら低頭(うなだ)れた...
夢野久作 「暗黒公使」
...蒲団から乗り出した父の頭の下に別の蒲団も継ぎ足して敷いてあった...
横光利一 「旅愁」
...両岸から橋を継ぎ足していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それから何代かの間を経てあちらに継ぎ足しこちらを造作して今日に及んでゐるらしい...
若山牧水 「村住居の秋」
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