...千軒もあるのぞみ手を見定め聞定めした上でえりにえりにえらんだ呉服屋にやったので世間の人々は「両方とも身代も同じほどだし馬は馬づれと云う通り絹屋と呉服屋ほんとうにいいお家ですネー」とうわさをして居たら...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...六月の同じ夕(ゆふべ)に簾しぬ娘かしづく絹屋と木屋と町娘鳳晶子でなければ決して作れない珍品である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...絹屋は呉服屋、木屋は材木屋のことだらうと思ふが、或は商号かも知れない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...絹屋新平の家に投宿す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...甲斐絹屋(かいきや)の別宅に来てくれないか」お粂が考えこんでいる様子に...
吉川英治 「江戸三国志」
...あくまで金持ちの甲斐絹屋(かいきや)...
吉川英治 「江戸三国志」
...どこの化物(ばけもの)さ」「江戸の甲斐絹屋(かいきや)と言ったなあ口から出まかせで...
吉川英治 「江戸三国志」
...玄渓の病家先の絹屋弥兵衛(きぬややへえ)という者に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...江戸から流れて来た旅芸者で郡内(ぐんない)の甲斐絹屋(かいきや)へかたづいたのを...
吉川英治 「八寒道中」
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