...絶海の孤島に住む人々は厳しい自然条件に慣れている...
...絶海の彼方に航海する冒険家たちがかつては世界を発見した...
...彼女の美しさはまるで絶海の花のようだ...
...この小説は絶海の孤島で起きた不思議な事件を描いた物語である...
...絶海の果てにあるそれは、まだ誰も見たことがない未知の世界である...
...此帝都(このていと)を去りて絶海無人(ぜつかいむじん)の島(たう)をさして去りぬ...
饗庭篁村 「隅田の春」
...やがて絶海の孤島に謫死(てきし)したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭(ごぢやうげんとう)凄惨(せいさん)の秋を奏(かな)でゝは人をして啾々(しうしう)の鬼哭(きこく)に泣かしめ...
石川啄木 「閑天地」
...絶海(ぜっかい)の孤島(ことう)に...
海野十三 「恐竜島」
...絶海(ぜっかい)の孤島(ことう)クロクロ島にいた...
海野十三 「地球要塞」
...それなら絶海の中の孤島にゐて...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...けだし人類はかのロビンソン・クルーソーがごとく偶然として絶海の孤島に漂泊したるものにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...まるで絶海の孤島に流された囚人がこの船一艘逃(のが)しては一生涯本國へ歸る望みがないと必死に先を爭ふと同樣な有樣である...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...雁江は絶海の孤島に生きてゐた...
原民喜 「滑走」
...荒凉たる絶海の孤島に住む六人のあらくれ男の中に...
久生十蘭 「海豹島」
...このような絶海の一孤島へ到着したかといえば...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...絶海の孤島に死んだフーラー博士の魂は...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...絶海の孤島にある土人の部落か...
北條民雄 「間木老人」
...ワラタ号の人々は何処か絶海の孤島に生きていて...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...長州絶海是豊州...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たった二人だけ生き残って絶海に漂流する事又十数日...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...〔増鏡〕かくて、後醍醐は、絶海の孤島へ、追いやられた...
吉川英治 「私本太平記」
...文字どおり本土からは“千里絶海(ぜっかい)”の隔離(かくり)をおぼえさせられたことであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...「いえ、べつに病みはいたしませぬが、あけくれ、隠岐の絶海や、また都のあとをのみ思って……...
吉川英治 「私本太平記」
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