...あらゆる革命に絶望していた...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...いつも悲しい辛いことがあって、絶望していると、あの蝉が鳴き出すのです...
梅崎春生 「桜島」
...私は絶望して、カツレツの皿へぱちつとフオクを置いた...
太宰治 「思ひ出」
...あの人はまだ滅びてはいません! ただ絶望しているだけですから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一時は深く絶望して何事も皆自分が為(な)した過(あやまち)の報いとのみ思いあきらめ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...人生にすつかり絶望してゐる種類の人間である...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...自分に絶望して来るのです...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...足元の花が絶望して花びらを畳み...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...絶望してしまうでしょう……こんなものお見せしたなんて...
久生十蘭 「蝶の絵」
...私は絶望して死のうと思ったことが何度あったかもしれません...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...夫人に面會することにすら殆んど絶望してゐた私は...
堀辰雄 「窓」
...何でも金でやらせます」「今は?」ゴーシ夫人が絶望して両手を広げ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...絶望して思わず叫んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...その姿は恐怖と惨めに絶望している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そしてもう一度立ち止って、人並みでない上半身をそらせて、歯の間から空気を吸い込むと、またしてもすっかり途方に暮れて、絶望して、我を忘れて、こうつぶやいた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...わたくしは絶望して踵(くびす)を旋(めぐら)したが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...(b)野心家は絶望してみずから首をくくったであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...説得にも絶望していた...
山川方夫 「演技の果て」
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