...対象も方法もそれ自身の力によって運動するのではない――両者は絶対者や一者やの概念ではあり得なかった...
戸坂潤 「科学方法論」
...主観と客観との対立関係を成り立たせる絶対者に即した観念論...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...絶対者の形而上学への鞭となるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...後に到ってはもはや現実自身のもつ規定ではなくて絶対者たる現実に関する体系的叙述のみが有つ規定にまで限定されたことは注目に値する...
戸坂潤 「辞典」
...晩年のフィヒテが純粋自我を絶対者として前弁証法的なものと看做し...
戸坂潤 「辞典」
...空間の表象内容はこのような絶対者である...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...そしてこの絶対者は主観ではなくして客観に外ならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...所謂 Gestaltqualitt がこの客観を意味する絶対者である(Raum und Zeit, S. 77―8 u. a. O.)...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...」十一 絶対者の動揺彼らは先方に着くまで一言も口をきかなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...絶対者にむかって投げ出された胴...
原民喜 「鎮魂歌」
...情に於て法を左右する寸毫の意志もゆるされない絶対者だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...絶対者の位置にあるため...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「絶対者」と言われるべきであるか...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...宗教的な意味で絶対者に触れることあるいは絶対境に悟入(ごにゅう)することは彼の問題ではない...
和辻哲郎 「孔子」
...しかし絶対者である仏の慈悲を感ずること...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...及び宗教的に絶対者にすがること等があるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...これはある意味では「絶対者への依属の感情」とも解せられるものであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかしそれが絶対者を現わすにかかわらず常に特殊の形であるところに我々は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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