...唯余は汝が余の一切の生活――歡喜と悲哀と戀愛と罪惡と――を漂し行く絶大なる力なることを知る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...天地初發の曉から日一日と成された絶大なる獨一眞神の事業を謳つて...
石川啄木 「病院の窓」
...その後絶大なる予備隊の使用に依って会戦の決定を争う事になる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...しかもこの発見はデンマーク国の開発にとりては実に絶大なる発見でありました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...即ちこれが中央に絶大なる権力なかるべからざるゆえんである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...絶大なる意味の歴史の繰返しをすることを知らなかった...
大杉栄 「生の拡充」
...英雄の腕の力の絶大なるを語る...
高木敏雄 「比較神話学」
...絶大なる奇山の姿!何と言ふ山か知らん……と自分は少時(しばらく)その好景に見惚(みと)れて居た...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...彼は絶大なる信念を持っている...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...直ちに之を具體化する事に就て絶大なる御後援を賜つた次第であります...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...物の力の絶大なることに驚喜する...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶大なる力でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶大なる驚異と見られることも多いのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...五月丸の中には、僧侶、軍人、英雄、豪傑といったようなものは一人もいなかったそうだが、それが今日の亜米利加(アメリカ)の強大の礎石となったということは、絶大なる驚異だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然の絶大なる威力が峽谷の民に迷信を抱かせて居ることや種々なることを語つて見た...
長塚節 「教師」
...絶大なる讚辞を呈し...
牧野信一 「卓上演説」
...個性を考へるといふことは丁とか戌とかに匹敵する惡業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出來るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...それらの絶大なる憧れに反比例して蚊のやうであつた...
牧野信一 「武者窓日記」
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