...唯余は汝が余の一切の生活――歡喜と悲哀と戀愛と罪惡と――を漂し行く絶大なる力なることを知る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...天地初發の曉から日一日と成された絶大なる獨一眞神の事業を謳つて...
石川啄木 「病院の窓」
...けれどもまた一方観音力の絶大なる加護を信ずる...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...それまでの「天然」の努力奮闘は実に想像に余る絶大なるものがあった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...即ちこれが中央に絶大なる権力なかるべからざるゆえんである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...英雄の腕の力の絶大なるを語る...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼は絶大なる信念を持っている...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...直ちに之を具體化する事に就て絶大なる御後援を賜つた次第であります...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...絶大なる驚異と見られることも多いのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然の絶大なる威力が峽谷の民に迷信を抱かせて居ることや種々なることを語つて見た...
長塚節 「教師」
...絶大なる狂信者なり...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...絶大なる讚辞を呈し...
牧野信一 「卓上演説」
...個性を考へるといふことは丁とか戌とかに匹敵する惡業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出來るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...それらの絶大なる憧れに反比例して蚊のやうであつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...それは絶大なる活動である...
三木清 「語られざる哲学」
...自分の血統を重んずる一事が人畜間の距離絶大なるを示す所以(ゆえん)だから...
南方熊楠 「十二支考」
...その一件にのみ絶大なる精力を持つという学理は成立しないのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...まずこの絶大なる侮辱をうけ...
吉川英治 「三国志」
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