...『お許し下さい!』と絶入る様...
石川啄木 「鳥影」
...繋(つな)ぎ止めたや繋ぎ止めたやと絶入る心を激まして...
泉鏡花 「活人形」
...どうと倒れて絶入りけり...
泉鏡花 「活人形」
...われは絶入(たえい)らむと...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「エロディヤッド」
...しよんぼりと絶入つてゐる家の前を...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「わるい花」
...絶入(たえい)るばかりじゃ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...血(ち)を吐(はき)て絶入(たえいり)けり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...折柄(おりから)絶入るように啼入る狗(いぬ)の声に...
二葉亭四迷 「平凡」
...……何も彼もみんな私が悪かったのですよ」霎時してエリスは絶入るような低い声で云った...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...絶入(ぜつじゅ)するほど我(が)を折りけり...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...決闘の負傷に由(よつ)て絶入(たへい)る迄の昂張(かうちやう)した最後の一幕の長台詞(ながぜりふ)を斯(か)くまで醇化して森厳(しんげん)の気に満ち...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...……やっと面(おもて)を上げた丘子の眼は、眼全体が瞳であるかのように泪にうるんで大きく見開かれあらぬ部屋の隅を睨んでいたが、やがて私たちに気がついたのであろうか、絶入るような、低い、薄い笑いを見せた...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...いまにも絶入りそうな弱い光の輪を描いていた...
蘭郁二郎 「魔像」
...絶入るばかりに蒼白かったせいか...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...細い絶入りそうなカンテラのゆれる灯影(ほかげ)を頼りに...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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