...悪業の血を絶やすのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...未だに煩悩を絶やす事が出来ないのを...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...金持と天才との種を絶やすことは六かしい...
寺田寅彦 「伊香保」
...つまり私は臆病であったおかげでこの臆病の根を絶やすことが出来たような気がする...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...壯麗堅固のイーリオン,其城破り碎くべきわれの希望を打ち絶やす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一片の墳墓も跡もトロイアの空に留めず絶やすべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の一命絶やすため...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...屠りつくして孱弱(せんじやく)の若き呼吸を絶やす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...息絶やす死滅は彼をおほひ去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...草を絶やすと地力を尽すと云う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...草を絶やすと地力を尽すと云ふ...
徳冨蘆花 「草とり」
...いずれの学校においても絶やすことはできないものである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...言葉を絶やすと共にそのまま腕を組む種彦の様子に...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...同時に殿との間もこちらから絶やすも同様になるので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...俺が戻って来るまで、火ば絶やすな...
三好十郎 「おりき」
...年じゅう絶やすことがなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...お前の家の跡を絶やすつもりで...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...仔種を絶やすな――と...
吉川英治 「平の将門」
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