...今日の監獄が牛頭馬頭(ごずめず)に等しい無智なる司獄官に一任される間は百年河清(かせい)を待つも悪人や罪人の根を絶やす事は決して出来ない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...頭から肩にかけて皮の頭巾をかぶって幾晩も雪のうえで寝る――どんな毛織物を着こんでもそれにさらされた者の命を絶やすほどの寒気のなかで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...家のなかにも胸のなかにも赤い火を絶やすまいとつとめた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...金持と天才との種を絶やすことは六かしい...
寺田寅彦 「伊香保」
...つまり私は臆病であったおかげでこの臆病の根を絶やすことが出来たような気がする...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
... 850敵の生命絶やすべき一念切にアレースは...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の一命絶やすため...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...屠りつくして孱弱(せんじやく)の若き呼吸を絶やす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鋭く討ちて忽ちに汝の命(めい)を絶やすべし』 250210 II.243 此名句は古人の賞嘆する處...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...草を絶やすと地力を尽すと云う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いずれの学校においても絶やすことはできないものである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...言葉を絶やすと共にそのまま腕を組む種彦の様子に...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...同時に殿との間もこちらから絶やすも同様になるので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...」鶴村が此処で一寸言葉を絶やすと...
牧野信一 「眠い一日」
...俺が戻って来るまで、火ば絶やすな...
三好十郎 「おりき」
...年じゅう絶やすことがなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...お前の家の跡を絶やすつもりで...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...仔種を絶やすな――と...
吉川英治 「平の将門」
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