...このままあとを絶やすのも惜しいと思ってね...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...頭から肩にかけて皮の頭巾をかぶって幾晩も雪のうえで寝る――どんな毛織物を着こんでもそれにさらされた者の命を絶やすほどの寒気のなかで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...家のなかにも胸のなかにも赤い火を絶やすまいとつとめた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...邪法の種を絶やすことはできんと思います」「そうか...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...未だに煩悩を絶やす事が出来ないのを...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...つまり私は臆病であったおかげでこの臆病の根を絶やすことが出来たような気がする...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...壯麗堅固のイーリオン,其城破り碎くべきわれの希望を打ち絶やす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 850敵の生命絶やすべき一念切にアレースは...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...屠りつくして孱弱(せんじやく)の若き呼吸を絶やす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...息絶やす死滅は彼をおほひ去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...貴重なる一命絶やすこと勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...草を絶やすと地力を尽すと云う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...言葉を絶やすと共にそのまま腕を組む種彦の様子に...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...汁粉屋に雑煮餅なく鰻屋に鰌(どじょう)を絶やす事あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...」鶴村が此処で一寸言葉を絶やすと...
牧野信一 「眠い一日」
...お前の家の跡を絶やすつもりで...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...夜どおし篝(かがり)を絶やすな」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...仔種を絶やすな――と...
吉川英治 「平の将門」
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