...死に絶えるであろうと云う託宣(たくせん)があった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...呼吸は今絶えるかとばかりに苦しい...
有島武郎 「かんかん虫」
...それ相応に気苦労の絶えることがない...
石川啄木 「鳥影」
...その人物はもがきながら息絶えるのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...生れてみなければ分るものではない!二人向き合って話が途絶えるような時には...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...広い庭のあちこちにつくられた花壇や沢山ある立木にはそのをりをりに花の絶えることがなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...万一金銭(きんせん)上の関係が絶えるとすれば...
夏目漱石 「それから」
...生命(いのち)は瞬間に絶えると言った」何んと言う...
野村胡堂 「死の予告」
...客が途絶えると、私達はよくかたつむりのようにまるくなった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...銀座の死刑台の事並に政府震撼するの事四時喧鬧の絶えることない繁劇なる大都会も...
久生十蘭 「魔都」
...ワーツといふ歓声が絶えると...
牧野信一 「沼辺より」
...息は絶える,娘はべッたりそこへ坐ッて...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...辺土の住人が世間の交わりが絶えると...
柳田国男 「雪国の春」
...いまにも息が絶えるかと思うほど...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...鳥見組頭の家が絶えるのと云っても...
吉川英治 「御鷹」
...兄の家が絶えることにもなる...
吉川英治 「三国志」
...燃え絶える最期まで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...吉原界隈に灯の絶える深夜はない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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