...それ相応に気苦労の絶えることがない...
石川啄木 「鳥影」
...一行の興(きょう)じ声が絶えると...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...われわれ人間はもちろん地球上の生物はまもなく死に絶えるだろう...
海野十三 「三十年後の世界」
...土地の人々の産業が絶えると云ふこともある...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...息も絶えるほど叫んだが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...湧いて出る泉のやうに絶える事なくお美事にお出来になつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...そのあいだも一座に於(お)いて絶える事無くつづいている...
太宰治 「斜陽」
...最後の呼吸(いき)が絶えるまで頭脳(あたま)が明晰(めいせき)で...
徳田秋声 「縮図」
...生命(いのち)は瞬間に絶えると言った」何んと言う...
野村胡堂 「死の予告」
...女房のお靜の氣はひは絶える折もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは僕がこの部屋にゐる限り絶えることのない苛責なのだ...
原民喜 「魔のひととき」
...鐃と太鼓の伴奏で絶えることなく空中にただよい...
久生十蘭 「新西遊記」
...災害の為に大都市はすっかり死に絶えるだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...藤田氏以下将来有為の先輩だけは生き延びさせなければならん! でなければ永戸の勤王派の根が絶えるのだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...息は絶える,娘はべッたりそこへ坐ッて...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...――郁之助どのに万一のことがあると家が絶える...
山本周五郎 「日本婦道記」
...坂東一帯の春の野の麗(うらら)かさは言語に絶える...
吉川英治 「平の将門」
...雷鳴(かみなり)の多い季節まで絶えることはなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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