...一行の興(きょう)じ声が絶えると...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...湧いて出る泉のやうに絶える事なくお美事にお出来になつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...農家の庭に忙しかった唐箕(とうみ)の音の絶えるころには...
田山花袋 「田舎教師」
...しかし無責任な批評に対する芸術家からの不満は絶えることなく...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...今息の絶えるところだろうか...
永井隆 「長崎の鐘」
...以後、作歌は途絶える...
長塚節 「長塚節句集」
...絶えることのない刺激と洗練...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...生命(いのち)は瞬間に絶えると言った」何んと言う...
野村胡堂 「死の予告」
...他の朝はある一定の時間――無論極く短い間ですが人通りが全く一時に途絶えるという事実...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...爵位が途絶えるから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...山崎! 何と云つたんだ?」細君に返答してゐる山崎の言葉が止絶えると同時に私は...
牧野信一 「素書」
...鉱山歌を謳いながら掘子が押して来るトロッコの響きが絶えると...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...合唱が絶えると一きわ手風琴の音が冴えわたって...
「おもかげ」
...こんな品物が絶えるのは惜しい...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...武家のならいで跡継ぎがなければ家名が絶えるから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それから子供の生れてゐる間はとても苦痛が絶えるものではないと思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
...水の明暗と、浅もみじ、濃もみじ、木洩れ陽の映光など、ことばに絶える...
吉川英治 「随筆 新平家」
...すべてを沼津から取つてゐる御馳走も杜絶えるといふ始末で...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索