...ところが、この絵描きが、風采(ふうさい)からしてすこぶる変っています...
中里介山 「大菩薩峠」
...田舎(いなか)廻りの絵描きですよ」駒井甚三郎も...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところが、この絵描きは、豪傑の資質を備えていて、女軽業の美人連もうかとは狎(な)れ難いものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...――貧しい詩人や絵描きや音楽家や...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...絵描きが駄目なら文学だが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ところが、再び新聞にもどって、絵描きさんが、全然、犯人を知らないと、最後まで画面に出て来ないことがある、これも、実は困るのだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...お正月はこの貧しく有望な絵描きたちを招(よ)んで...
林芙美子 「落合町山川記」
...同じ絵描きでも、これは又あまりにもコッケイな、ドミエの漫画のようではないか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...軒下の名札掛を眼を寄せて覗いて見ますと「小松百合子」と云つた女絵描きさんのところが...
林芙美子 「清修館挿話」
...あんたはリボン、ね?」「ノン」「鶯(うぐいす)などはどう?」「ノン」「じゃ、お馬ですか?」「ノン」「おや、おや! あんたはインクで髯を書いたのですね? これは立派な伍長さんだ」「ノン」「では、大統領かも知れないな」「ノン」「ええと、その絵描き、ってのが汽船だけ書いて、ボートを描くのを忘れたものだから、船が港へ着くたびに、船長は陸まで泳いで行かなきゃならない、っていうの...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...絵描きになるんなら...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...そなたの美くしさは天のたまもの――人間の絵描きの腕ではこれ以上写しがたいのも道理だ」「呉羽之介どの...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...陽(よう)のもんだってね」「そうかねえ」「昔何とか云う名高い絵描きが幽霊の絵をたのまれたんだとさ...
「一本の花」
...彼ら絵描きたちに要求するではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...有名な猿の絵描きであった森狙仙の三匹猿をわざわざ買って来て...
柳田国男 「故郷七十年」
...この遊女の姿態(こなし)ばかりは現在居る一番の錦絵描きでも描けないので...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...京都から遊歴に来た絵描きさんのためだといっておりましたが」「ほ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...下職や下絵描きの人々は...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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