...その後の婦人の絵かきは誰れも彼れも美人画でなければ夜も日も明けないように思っているのであります...
上村松園 「雷同性に富む現代女流画家」
...失礼ですが、あなた方、絵かきさんや、彫刻家さんのなさることは、我々凡人にゃ、てんで見当もつきませんのでね」家主は苦笑しながら、遠慮のない所をいった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...偉い絵かきだから...
太宰治 「春の盗賊」
...自動車はこの詩人と絵かきの小父さん達の国を突破しておそろしく暗いここの小路に停車したわけだが――円い角(ラ・ロトンド)や円天井(ラ・タボウル)の騒ぎが遥か彼方(かなた)...
谷譲次 「踊る地平線」
...やゝともすれば「僕は絵かきになれないのが返す返すも残念だ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...前の絵かきとモデル女もそう云うつもりで此処(ここ)に暮らしていたのでしょうが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ああいう絵をかく絵かきは...
寺田寅彦 「柿の種」
...へたな絵かきのことだ...
永井隆 「この子を残して」
...絵かきの朝居閑太郎が...
牧野信一 「朝居の話」
...君は純粋な絵かきだ...
牧野信一 「朝居の話」
...(一月三十一日)『大鏡(おおかがみ)』に花山(かざん)天皇の絵かき給ふ事を記してさは走り車の輪には薄墨にぬらせ給ひて大(おおき)さのほどやなどしるしには墨をにほはせ給へりし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...終ってお風呂に入ったばかりのところへ「光子さんがいらっしゃいました」「どの」「岩松さん」絵かきの光子が来た...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこは絵かきは重宝で色紙や扇がものを云うから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(a)わたしはうちの絵かきが仕事を進めてゆくところを眺めているうち...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)絵かきその他の芸術家にとっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「なんだ絵かきか」と巡査は云ってうなずいたかとおもうと「この辺には絵かきがずいぶんいるよ...
山之口貘 「野宿」
...何に成るつもりかね」ぼくは大真面目で「絵かきになりたい」と答えた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...また心敬は、絵かきの周文を、最第一、二、三百年の間に一人の人とほめている...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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