...絵かきの私など、その七福神の一つ一つの表情にまで感心したものである...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...現代の若い作家がそんな浮いた心で絵かきになったものか...
上村松園 「雷同性に富む現代女流画家」
...やゝともすれば「僕は絵かきになれないのが返す返すも残念だ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...われわれに取つては絵かきの絹や絵の具に相当する商売のもとでゞあるから...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...昔の絵かきは自然や人間の天然の姿を洞察(どうさつ)することにおいて常人の水準以上に卓越することを理想としていたらしく見える...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...おそらくこの辺では私のような素人(しろうと)絵かきはあまりに珍しくなさ過ぎるのかもしれない...
寺田寅彦 「断片(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...このお絵かきさまは...
中里介山 「大菩薩峠」
...絵かきが五十八人もいるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...もみあげのながい赤いワイシャツをきた絵かきふうの...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...ついさいきん」「それまでどこにいた」「ある絵かきさんのモデルをしてたんだけど...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...君は純粋な絵かきだ...
牧野信一 「朝居の話」
...文鳳の如きは珍しき絵かきである...
正岡子規 「病牀六尺」
...何でそのようにうれしいのじゃ!」「どうも絵かきにも似合わぬ堅苦しいのが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...デッサンばかり描く絵かきになってしまった...
三好十郎 「恐怖の季節」
...だからおまえも絵かきになろうが詩人になろうが...
山之口貘 「野宿」
...何に成るつもりかね」ぼくは大真面目で「絵かきになりたい」と答えた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...また心敬は、絵かきの周文を、最第一、二、三百年の間に一人の人とほめている...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...「絵かきの道すたれ果て」とは言えぬのであるが...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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