...絳紗(かうしや)の帷(とばり)を垂れた窓があつて...
芥川龍之介 「南京の基督」
...絳碧(こうへき)の幻を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...かの女は絳絹(もみ)の切れを出して自分で自分の両眼のやにを拭いた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...夢に雉冠絳衣(ちかんこうい)の人が来て...
田中貢太郎 「涼亭」
...今以絳地交龍錦五匹・絳地粟十張・※絳五十匹・紺青五十匹...
陳壽 「魏志倭人傳」
...上獻生口・倭錦・絳青・緜衣・帛布・丹・木※・短弓矢...
陳壽 「魏志倭人傳」
...錢謙益の絳雲樓は一度火に遭つて本を燒いたが...
内藤湖南 「支那目録學」
...今以二絳地交龍錦五匹、(注略)絳地粟十張、※絳五十匹、紺青五十匹一、答二汝所レ獻貢直一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...淋漓絳血腹中文...
夏目漱石 「思い出す事など」
...床の間には果亭の淺絳山水の幅が懸かつてあるので...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...絳絹裏(もみうら)をつけ...
三木竹二 「いがみの権太」
...ここにおいてか獣すなわち啖うその中地(ところ)土および諸草木微(すこ)しく絳色(こうしょく)を帯び血染のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...絳を領(えり)にしたは我...
南方熊楠 「十二支考」
...聚徒垂絳帷」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...絳嚢盛...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...絳帽素羅短短裳...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一点ノ桜桃絳唇(コウシン)ヲ啓(ヒラ)ク両行(リョウコウ)ノ砕玉(サイギョク)陽春ヲ噴(ハ)ク丁香(チョウコウ)ノ舌ハ※鋼(シュンコウ)ノ剣ヲ吐キ姦邪(カンジャ)乱国(ランゴク)ノ臣ヲ斬ラント要ス「いや...
吉川英治 「三国志」
...絳(あか)き戦衣に...
吉川英治 「三国志」
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