...それは生活の全部を統率するために...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...随(したが)ってこれを統率する川島の威権は我が警視総監以上であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...士官や下士官もそれを統率するめどを失って...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...それは表面的顕現を統率する彫刻理法の中心につながり...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...チイムを統率するには...
太宰治 「正義と微笑」
...このような連関は鉄道省とそれを統率する内閣とが一つの有機体である以上可能なことである...
寺田寅彦 「破片」
...自分の出席した四つのコロキウムのそれぞれの雰囲気は学科の性質から来る特徴もあるにはあるであろうが結局はその集会を統率する中心人物の人柄そのものによって濃厚に色づけられているのであった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...彼らを統率する十数万の者は除外されるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...天文のはじめ四百人の野武士を統率する関東一の乱破の大将になり...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...ビリデルリング大将の統率する第三軍歩兵百二十八大隊...
牧野信一 「サクラの花びら」
...浪士団を統率するように致しました...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...それを人間の多種多様な生の姿として精神のうちに統率する力をもっている...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...彼に代ってこの戦争を指導し・乱れた国内を統率する・者がいなかったために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これらは分裂を統率する最も壮大な音律であるからだ...
横光利一 「黙示のページ」
...謙信の統率する本隊は...
吉川英治 「上杉謙信」
...しかしそれを統率する大将というものはない...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう状勢のあとでジンギスカンの統率する蒙古人が北から圧迫を始め...
和辻哲郎 「孔子」
...その上巧みな熱のある弁舌によって周囲を統率する...
和辻哲郎 「鎖国」
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