...我々は今我々の思想そのものを統一するとともに...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...自己の生活を統一するに実業家のごとき熱心を有し...
石川啄木 「弓町より」
...感想を書きたいけれども充分に断片的に浮んで来る一つ/\の考へを統一するに要する丈(だ)けの時間を持たない...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年三月号)」
...それは又彼が絶えず摂取しつゝある外部生活を適度に統一することに他ならないものであつた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...神秘説と機械論とを止揚統一するものは自然弁証法なのである*...
戸坂潤 「科学論」
...大きく大局から統一する必要から出て来たのだから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之をあます処なく分析し統一するのであるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...兩者を統一する藝術理論はあり得ないと信ずるのである...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...古来区々一定せざる諸藩の旧法および各地方の慣習を統一するの必要などに促されたためではあるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...認識は感覚に与えられた多様なものを主観が自己の形式によって統一するところに成立するのである...
三木清 「哲学入門」
...真の実践家は理論の一般性と現実の特殊性とを形において構想的に統一するものでなければならぬ...
三木清 「哲学入門」
...ロゴスとしての歴史と存在としての歴史とを統一すると共に...
三木清 「歴史哲學」
...転輪聖王(てんりんじょうおう)世に出でて四天下を統一する時...
南方熊楠 「十二支考」
...この詩集の中に貫いた精神を統一することは...
室生犀星 「愛の詩集」
...それを統一するためにまわり神主(かんぬし)...
柳田国男 「母の手毬歌」
...統一することができたものではないかと思う...
柳田国男 「山の人生」
...善だけに統一することも...
山本周五郎 「さぶ」
...それらを融合統一する伝来の無の精神とは何ら分つべき範疇と必要を持たぬという自覚...
横光利一 「我等と日本」
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