...給銀(きふぎん)にて一(ひとかせぎ)して見んと思ふはいかにと尋ぬるにぞ...
芥川龍之介 「案頭の書」
...一生ほとんど給銀もなしに酷使(こきつか)われる若い男女は...
徳田秋声 「縮図」
...手堅い家で給銀の出る処(ところ)という希望だったので...
徳田秋声 「縮図」
...給銀を借りているし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...給銀の借りが溜ったので...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...店へ来ては給銀を借り出していく...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...給銀のほうはもうこれ以上は出せない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...六日も水ばかり飲んでいたんだ」「お給銀なんぞ一文もいりません...
山本周五郎 「あだこ」
...給銀も十兵衛が出しているのだろう...
山本周五郎 「あだこ」
...給銀もろくに貰えない女中同様で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「この店を始めてから今日までの給銀...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「これはなんですか」「給銀(きゅうぎん)のほかに...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...預かっていた給銀に一両添えて出した...
山本周五郎 「さぶ」
...ちっとでも給銀をためておこうって」「またそれか」栄二は露骨に顔をしかめた...
山本周五郎 「さぶ」
...尤(もっ)とも下男は給銀を取るが...
山本周五郎 「七日七夜」
...わたくしなんぞの給銀のほうはどうなるのか...
山本周五郎 「百足ちがい」
...給銀を貰おうなどと思った自分が...
山本周五郎 「へちまの木」
...三万円も高価(たけ)え給銀と思えや諦めが付く...
夢野久作 「暗黒公使」
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