...かつては彼らがふりかざした旗が埃(ほこり)はついてもなお絢爛(けんらん)とならんでいるのを見て...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...絢爛(けんらん)目を奪うような扮装して登場したのであったから...
海野十三 「恐怖の口笛」
...その絢爛(けんらん)たる空間美に...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...斯(か)くの如く天平期の日本芸術の美は絢爛(けんらん)を極めているが言い得べくんばこれはすべて完成綜合(そうごう)の美であって...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...武備の絢美(けんび)なるも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...絢爛たる大舞台の幕が切って落され...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...内容が空疎で表現が絢爛だという意味ではない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...芳烈な、或は絢爛な、線と色とが其頃の人々の肌に躍つた...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...文章は絢爛を経て平淡に入り始めて誦すべく芸者は薄化粧の年増に留(とどめ)を刺すは申すまでもなし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「まあいいわ……」五彩絢爛(ごさいけんらん)として眼を奪う風景を...
中里介山 「大菩薩峠」
...五彩絢爛たる島々谷の風光の美にうたれたお雪は...
中里介山 「大菩薩峠」
...絢爛(けんらん)の域を超(こ)えて平淡に入(い)るは自然の順序である...
夏目漱石 「虞美人草」
...それは絢爛(けんらん)豪華でノクターンの模糊(もこ)たる情緒を欠き...
野村胡堂 「楽聖物語」
...女優の芳野絢子は口を切りました...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...その絢爛(きらびやか)さ! 鳩羽いろをした果しない蒼空が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その後ろには金彩絢爛な垂れ絹が下がっているのが見える...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...山楽などの豪宕(ごうとう)絢爛な障壁画のある一方...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そして恐る/\絢爛たるスペイン革の覆いを除けて...
渡辺温 「絵姿」
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