...そのどの祭も絢爛として天下に名を知られたものばかりだ...
上村松園 「屏風祭」
...すべては絢爛(けんらん)と光り輝(かがや)き...
田中英光 「オリンポスの果実」
...絢爛たる大舞台の幕が切って落され...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...錦絵は天明(てんめい)寛政(かんせい)に至り絢爛(けんらん)の極に達し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...絢爛華美ではないが...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...南會津の山奧には野州上州の如き絢爛な秋を見ないで...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...この玉を転ずるような絢爛(けんらん)たる美しさは全く法外である(ビクターJB二〇七―八)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...このちらしの裏の歌が私にだけ読めるわけを教えて頂戴よ」芳野絢子は...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...その庭の滴るばかりの緑樹は殆どこの世の見おさめのやうに絢爛としてゐた...
原民喜 「火の踵」
...絢爛(けんらん)としたものになる...
火野葦平 「花と龍」
...……それにしてもほんとうに奴等の音声は々として、絢爛、眼も綾なる面白さに聴き惚(と)れて、思はず自分はうつら/\と夢見心地に誘はれたものだが、一体これは何うなつたのか? と気づいたから、やをらと立ちあがらうとすると、二三日前からの曇り模様で、春が忍び寄つたらしくに、生温く溶けたげんげの泥田に亀の子のやうに伸びてゐる己れの姿を発見した...
牧野信一 「武者窓日記」
...姿は絢爛であり、丹念であり、複雑なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そして重いほど咲き満ちた糸桜が廻廊の杉戸へ胡粉(ごふん)のように吹き散ってゆく絢爛(けんらん)な眺めも今の心には何の慰めにもならない...
吉川英治 「剣難女難」
...二絢爛たる軍容粛々とあたりを払って...
吉川英治 「三国志」
...山楽などの豪宕(ごうとう)絢爛な障壁画のある一方...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...長年にわたる平家文化の絢爛(けんらん)は...
吉川英治 「源頼朝」
...その金銀の飾りも絢爛(けんらん)な織物も...
吉川英治 「源頼朝」
...大いなる流れが永遠の暗黒へと流れ込み始めた麓の丘の突端に絢爛たる案内塔を刻んだのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索