...絢爛(けんらん)目を奪ふ如き文体が存外(ぞんぐわい)古くなる事は...
芥川龍之介 「雑筆」
...絢爛をきわめたその歴史が塵一本も残されずに永久に失われてしまおうとすることだ...
海野十三 「放送された遺言」
...光代は妙子の絢爛(けんらん)な装いを見上げ見おろしながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...當時ちよつと私を惹きつけてゐたダヌンチオ一流の絢爛豐麗な文章に充ちてゐる「犧牲」の感じなぞまるでどこへやらだつた...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...絢爛(けんらん)無比(むひ)なものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...芳野絢子(あやこ)...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...女優の芳野絢子の二人っ切りだ...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...「絢爛たる殺人」“Murder at the Vanities”を見る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...俄に絢爛多彩を極めだしたネオンサインの氾濫は...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...絢しくかんじてもらへたら...
正岡容 「大正東京錦絵」
...朝ぼらけの靄(もや)の間にはいろいろの花の木がなお女王の心を春に惹(ひ)きとどめようと絢爛(けんらん)の美を競っていたし春の小鳥のさえずりも笛の声に劣らぬ気がして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...樺細工がこんなにも絢爛(けんらん)になったことはない...
柳宗悦 「樺細工の道」
...人々はその絢爛(けんらん)さに長い間眩惑(げんわく)せられた...
柳宗悦 「工藝の道」
...わからなかったのかね」「うん……」平之丞はそのときの絢爛たるさまを思いかえした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...調度の物の絢爛(けんらん)さ...
吉川英治 「剣難女難」
...まだこのような豪壮絢爛(けんらん)な軍隊を見たこともなく...
吉川英治 「三国志」
...馬具など絢爛(けんらん)な絵巻をくりひろげて...
吉川英治 「新書太閤記」
...この絢爛たる『東方』の文化に対してゲルマン諸族の『西方』の文化はどうであったろうか...
和辻哲郎 「鎖国」
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