...――という誠に結構な仕掛けである...
海野十三 「発明小僧」
...結構な内職をお持ちですね...
薄田泣菫 「茶話」
...結構なことだ...
太宰治 「花燭」
...あらゆるチョコレートはチョコレートそれ自身よりも結構な赤や金色や緑色の色紙に包まれていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...何というりっぱな夢か? 死して後に私を取り上げるとは結構なことだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...物だけで結構なぞといつてる時人は言葉に響きを持つてゐようことはない...
中原中也 「芸術論覚え書」
...自分の命の親に当る人の血統を受けたものと縁組をするのは結構な事であるから...
夏目漱石 「それから」
...演説会をしてその収入をそちらへ廻してやる計画なんだよ」「そんな人の家族を救うのは結構な事に相違ないでしょうが...
夏目漱石 「野分」
...結構な鼈甲(べつかふ)の肌に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外に結構な解決もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに結構なことですが...
野村胡堂 「死の舞踏」
...今日は誠に結構なお天気で御座います...
原民喜 「牛を調弄ふ男」
...有る結構な干菓子は厭で...
二葉亭四迷 「平凡」
...あれらと同列ならば結構なんだ!)のを書き得ないとはわたしは信じられないのだ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...「あのかたほんとうに結構な御身分ですのね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...天下にお酒程結構なもんはあれしめんがなあ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...どんなことでもさせていただいて私たちは結構なんですけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若し三万円が無理なら商店の付値と私の付値の中間で結構なのです...
室生犀星 「陶古の女人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??