...「結構な話じゃありませんか」と苅谷氏が目を細くした...
海野十三 「奇賊は支払う」
...こんな結構な方法が外にあるものではないと...
薄田泣菫 「茶話」
...結構なのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...「結構なお話を承りました...
太宰治 「津軽」
...必ず向ふからはづれるものであると云ふ洵に不結構な折紙をつけられて居る...
橘樸 「支那を識るの途」
...仙郷だからとて結構なことばかりあるわけのものではないでな」「いやそんなことはない!」とフランボーが云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...これは結構な御酒ではございませんか」「うむ...
中里介山 「大菩薩峠」
...既に結構なことではないか...
中原中也 「詩壇への願ひ」
...こんな結構な話はない...
中谷宇吉郎 「アメリカ種の落語」
...まあ御互に結構な事だ」娘はまた下を向いた...
夏目漱石 「虞美人草」
...どう見てもあまり結構な人柄ではありません...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...それで日が暮れて了(しま)う」「結構な身分じゃないか」「これだけ綺麗なのが揃って居ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の弁護がどうもあまり結構な人間の手中にあるのでないということは確かだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...むつかしき理窟入らずに世が治まるほど結構なることなく...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...これはキクッタのやうなアイヌの少年には結構なおやつであるばかりか...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...なかなかここも結構なところだと思い直したね...
横光利一 「旅愁」
...馬春堂先生は命が無事でうまい酒がのめて女に不自由がなければそれで結構なのであります...
吉川英治 「江戸三国志」
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