...キャプテンの御趣味なんです」「結構な御趣味ですね」東屋氏は皮肉に笑いながら...
大阪圭吉 「死の快走船」
...お宅から学校へ移ったというだけのことで……そう考えて頂けば現在お引き受けになっている仕事を学校の部屋へ持って来てやって下されば結構なので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ふっくらとまことに結構な品なのでございました...
橘外男 「蒲団」
...これ程結構なことはないと考えてもいた...
辻潤 「ふもれすく」
...今」「結構なことだよ――じゃ...
戸田豊子 「歩む」
...こうして死ぬのは結構なことだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんな結構なお菓子をいただいてどうも済みましねえ」与八は片手に茶碗...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな結構な着物を...
中里介山 「大菩薩峠」
...結構な飲料である...
夏目漱石 「草枕」
...まあ御互に結構な事だ」娘はまた下を向いた...
夏目漱石 「虞美人草」
...結構なもんに違いないさ...
古川緑波 「下司味礼讃」
...細川家には結構なる御道具あまた有之由なれば拝見に罷(まかり)いずべしとの事なり...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...まことに結構な卓上の薬味であるのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また忍び難い拘束と感ぜられるのは結構なことである...
柳田国男 「木綿以前の事」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...なかなか結構なことであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...僕も見てもらつて結構なので...
吉川英治 「折々の記」
...御燈明(おとうみょう)の光に斜め下から照らされた香薬師像は実際何とも言えぬほど結構なものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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