...「結構な御住居(おすまい)でございますな...
泉鏡花 「婦系図」
...こんなものでも売ったら何かの足しまえになるかと思って……」「おやおやお前は結構な道台(おやくめ)さえも捨てたという話じゃないか...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...結構な自分の国までが...
薄田泣菫 「茶話」
...「結構なお天氣でございますな...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...『それにしても結構なことぢや……...
田山花袋 「道綱の母」
...然るに平田は之を以て甚だ結構なる事としたのであってこれ当時の漢学者と著しく面目を異(こと)にする所であります...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...無論非常に結構なことだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...自分で自分に感心するだけで結構なのであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...このような結構なお差料が私共の家なんぞに……」「無いであろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...まことに結構な話で...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...結婚の日取りまできめるくらいに事が捗(はか)どったて」「結構な事で」と申したがこれで結婚をしてくれては少々困ると内心ではひやひやして聞いている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...これほど結構な桟敷(さじき)はない」「それからどうした」「ショボショボ雨の向う川岸へ出た提灯の数は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...捻(ひね)ってもあまり結構な智恵の出そうもない首を捻るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あまり結構な噂の種では無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな結構なエピキュールの園に四十日もいたら...
久生十蘭 「予言」
...結構な人だと思う人は...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...「牧師様は普及運動に御熱心でいられますな」「ほんに結構なことでございますよ」信者の物問い度げな口吻(くちぶり)に対して...
矢田津世子 「反逆」
...頭(あたま)を剃らせて結構な御経(おきやう)を習はせ度いと思ふの...
與謝野寛 「蓬生」
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