...Kの如き町家の子弟が結城紬(ゆうきつむぎ)の二枚襲(にまいがさね)か何かで...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...結城親朝さへ心を飜しぬ...
大町桂月 「秋の筑波山」
...特に結城蔵相新政策に対する「世間」の拍手喝采がその辺から起きるのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その時分は結城(ゆうき)ずくめの凝(こ)った身なりに芸人らしく見えた事もあったのが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...下館と結城との間が幾里といふことが分るからである...
長塚節 「旅行に就いて」
...來(く)るをば待(まち)かねて結城(ゆふき)さん今夜(こんや)は私(わたし)に少(すこ)し面白(おもしろ)くない事(こと)があつて氣(き)が變(かは)つて居(ゐ)まするほどに其氣(そのき)で附合(つきあつ)て居(ゐ)て下(くだ)され...
樋口一葉 「にごりえ」
...結城はまったくの見そくない……なんというものなのか...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...下総(しもうさ)の結城(ゆうき)に行って結城家となったばかりでなく...
柳田國男 「名字の話」
...おねがいです」「よろしい当ってみましょう」支度をしながら秀之進はこれだけの問答を聞いた……結城寅寿というのは水戸家の老臣である...
山本周五郎 「新潮記」
...「動くな、結城寅寿、逃げられはせんぞ」「……ぶれいな」「なにをぬかす、坐れ」魁介は強引に相手をそこへひき据えた...
山本周五郎 「新潮記」
...かれは佐竹、宇都宮、結城、多賀谷の諸将を指揮し、二十七日早朝から館林を攻撃せしめた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...いま、洛内に駐(とどま)っている諸大将には、大仏貞直、金沢貞冬、長崎四郎左、千葉貞胤(さだたね)、結城親光、六角時信、小山秀朝、江馬越前守、三浦ノ介の入道などが十数ヵ所に門を張っているが、それら諸家の軍装のあいだにも、紫紺(しこん)、赤、くさ色、はなだ、小豆色(あずきいろ)など自家の色彩をさまざま誇る色一揆の傾向が現われかけていた...
吉川英治 「私本太平記」
...先ごろ寝返ッた結城勢も加わっておよそ四...
吉川英治 「私本太平記」
...結城秀康(ゆうきひでやす)の子で家康(いえやす)には孫(まご)にあたる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...茨城県(いばらきけん)の結城(ゆうき)警察屯所の時計は...
吉川英治 「旗岡巡査」
...三 結城山城守の招請その京都へビレラは一五六二年の九月にひき返したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼を招いた結城山城守や清原外記に洗礼を授けたが...
和辻哲郎 「鎖国」
...畿内において武士たちの改宗の先駆けとなった結城山城守は...
和辻哲郎 「鎖国」
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