...紐は弓の結び目と...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...前句と後句とは言わばそれぞれが錯綜(さくそう)した網の二つの結び目のようなものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...いずれも口を結び目を据えて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...皿を置いて立つて行く娘の後姿を見たらふと帶の結び目の非常に小いのに氣がついた...
長塚節 「旅の日記」
...それ以上山と人との絆(きずな)の結び目とも言いたいほどのものであるのを感じた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...車の轅(ながえ)と横木を蔓(かずら)で結(ゆわ)いた結び目を誰がどうしても解(と)く事が出来ない」「なあるほど...
夏目漱石 「虞美人草」
...先に結び目をつけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...結び目が一寸見ると男結びに似た機(はた)結びだつたことなどが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見ろ、この綱の結び目、巧みに企(たくら)んで機(はた)結びにしたのは、萬一露見した時、下女のお文にお孃さん殺しの罪を背負せる氣だつたが、お文にはあの十貫目以上もある漬物石は運べない」「――」「お前は柳橋へ來る前、上州の機屋に長い間奉公してゐたことを、下つ引が五日がかりで調べ上げて來てゐるぞ」「嘘だ」「嘘か、嘘でないか、お前の娘お萬を殺したこの仕掛の綱に訊けツ」平次の叱の前に、一度は崩折れた半九郎は、目の前に投げ出された綱を見ると、何を感じたかガバと飛び上がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...念入りに両方の結び目を調べたに違いありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...匕首が結び目に突っ込んであるのを見のがす筈はございません」金太の自信は強大です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...紐も結び目もそつくりしてゐるのは有難い」平次はそれも甚三に拾はせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「結び目は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結び目は此通りになつて居たのか」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二三人で裏の小座敷に引摺(ひきず)つて行つたといふから」「首にかけた繩の結び目はどうなつてゐたんだ」「罠(わな)になつて居ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物は諸関係の網の結び目の如く考えられる...
三木清 「哲学入門」
...ゴリは鎖の結び目から鎖を切つて行つたのだ...
室生犀星 「鉄の死」
...右手の拇指(おやゆび)を突込んで直ぐに結び目を前へ廻わせる準備をしていたのを誰も気付かなかった...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??