...海鼠はいつのまにか縄の結び目ですつかり溶け去り...
薄田泣菫 「独楽園」
...結び目を解く錐(きり)のような爪端(つまさき)のそったものであった...
田中貢太郎 「蓮香」
...只少女は余が眼の前に帶の小さな結び目をあらはした儘汽船のつくまでうつぶしになつて居た...
長塚節 「旅の日記」
...其小麥藁の苞の一尺下には珍らしい小さな帶の結び目が拵へてある...
長塚節 「旅の日記」
...古風なかんじん撚(より)で丁寧な結び目がしてあった...
夏目漱石 「道草」
...けれども今更鄭寧(ていねい)に絡(から)げたかんじん撚(より)の結び目を解(ほど)いて...
夏目漱石 「道草」
...そしてその縄の所々へ結び目を穴に開けてこの穴へ女の頭を一つずつ入れておいて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「縄の結び目はどうだ」小間木善十郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...結び目がちょっと見ると男結びに似た機結(はたむす)びだったことなどが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唐櫃(からびつ)を落した仕掛けの綱の結び目のことを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...肝腎(かんじん)の結び目はそのまゝで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その繩の結び目などを見てをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「樂屋(がくや)の天井の、綱の結び目に、刄物が入つてゐたんだから、切れても不思議はありませんよ」「誰がそんなことをしたんだ」「そいつがわかれば、其場で縛つて來ましたがね、皆んな神妙な顏をしてゐるから、疑ひの持つて行きやうがありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結び目にうつかりその癖の出るものだが」「お才さんですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紐(ひも)や結び目をひつぱつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...其の結び目をとくと中に一つの箱がありました...
槇村浩 「孝太郎と悪太郎」
...アレクサンドロスがその結び目**を切ったようにそれを切断するだけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...根岸の方へ知らして来てくれい」秀鶴頭巾(しゅうかくずきん)の結び目を固くして...
吉川英治 「江戸三国志」
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