...結び目が摺(ず)って...
泉鏡花 「婦系図」
...絞殺した細紐の結び目が違っていたという点などから推して僕は...
海野十三 「探偵会話 下駄を探せ」
...充分の御鑑定を承りたいものでござる」神尾主膳は風呂敷の結び目を解きかけてこう言いましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことにその引け目を見せない結び目から...
中里介山 「大菩薩峠」
...福松の鼻先に突きつけて早くも結び目を解きにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「寛保二年、閏(うるう)十月の饑饉(ききん)、武州川越、奥貫(おくぬき)五平治、施米(ほどこしまい)の型とござあい――」頼まれもしないに寄って来て、袋の結び目から、受けなしの片手をさし込んでの一掴み、口上交りで米友の手伝いをはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...古風なかんじん撚(より)で丁寧な結び目がしてあった...
夏目漱石 「道草」
...それに結び目の輪になったのを付けて女の頸(くび)を入れておいて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――それからあの縛った結び目は非力な女だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唐櫃(からびつ)を落した仕掛けの綱の結び目のことを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結び目に挟んだ匕首が働いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縛らなかつたのはどういふわけだ」「そいつはあつしにもわかりません」「お常を後ろ手に縛つたのは何んだ」「お常の扱帶(しごき)ですよ」「足を縛つたのは手拭だと言つたな」「へエ」「結び目に氣が付かなかつたか」「足の方はあつしが解きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...罠(わな)になつた結び目が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「へエ、夜中に結び文か、洒落(しや)れたものだな、尤も呼出しの掛る當ては無いが」平次は煙管で引寄せて、結び目を解くと、世間並の半紙に細い筆で、折入つて申上度いことがあるが、人に見張られてゐてうつかり出られない、この手紙も娘に頼んで親分の家へ屆けるが、若し私の話を聞いてやらうといふ氣があつたら、明日の晩戌刻(いつゝ)半(九時)頃湯島の大鳥居の所までお出でを願度い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議なことに結び目が首の後ろにあつたやうで」「變なことを言ふぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その首輪の結び目へこれも釣のとき浮子(うき)の代わりに使う小さな鈴玉をつけて...
正岡容 「寄席」
...諸関係の網のいわば結び目である...
三木清 「哲学入門」
...三、四冊の帳面をくるんだ萠黄唐草(もえぎからくさ)の小風呂敷で、結び目に、手古びた矢立(やたて)が一本差しこんである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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