...小山嬢は綱に結び目をつくると二三歩うしろへ身を引いて...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...そして手巾(ハンケナ)の結び目から小猫の死骸を覗き込みながら言ひました...
薄田泣菫 「黒猫」
...繩がねじれて結び目が首からはずれているのがわかりますわい...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...いずれも口を結び目を据えて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...福松の鼻先に突きつけて早くも結び目を解きにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...風呂敷の結び目を少しはだけて見せると...
中里介山 「大菩薩峠」
...車の轅(ながえ)と横木を蔓(かずら)で結(ゆわ)いた結び目を誰がどうしても解(と)く事が出来ない」「なあるほど...
夏目漱石 「虞美人草」
...矢の根の方へ近く結んだ文が、鮮血に染んで見る影もありませんが、誰かがその上から握ったらしく、結び目が乱れて、少し滅茶滅茶になっているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よく縄を解かずに置いてくれました」平次は結び目を残して切った細引を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――さいしょ関口の太助の死骸の縄の結び目に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラッ八が念入りに縛った引窓の綱の――土竈(へっつい)の上の折れ釘のところの――結び目に引っ掛ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...樂屋裏の大梁(おほはり)に結んだ綱の結び目に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結び目に挟んだ匕首が働いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「首を吊つた綱があるだらう」「これですよ」八が物置から持つて來たのは、三間あまりの麻の丈夫な細引で、死骸を取おろす時、一端は切つてあり、結び目は嚴重で、妥協(だけふ)の無い男結びです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...[60] ゴルディアンの結び目〔神話〕 フリジアの王ゴルディアスが結んだ結び目(非常に入り組んでいて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...結び目をきつく締める時には...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...その結び目の近まわりが血だらけになるほど掻き(むし)られている...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...帯の結び目にも抜け身を工夫している盗賊の寄り合いです...
吉川英治 「江戸三国志」
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