...翌日(あす)の朝は結う筈の後れ毛さえ...
泉鏡花 「婦系図」
...どんな人はどのような髪を結うたらいいかが判り...
上村松園 「あのころ」
...ようやく髪の伸びかけたのは先ず「お莨盆(たばこぼん)」に結う...
上村松園 「京のその頃」
...髪も結わずに――髪を結う時間が惜しいので...
上村松園 「三人の師」
...一度丸髷に結うていられたことがありました...
上村松園 「無題抄」
...女性なれば、矢絣の着物を、着ることも、廂髪(ひさしがみ)に、結うことも、自由だからね」彼はそこまで云うと、プッツリ言葉を切って、異様に黙り込んでしまった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...わたしが結うた鉢の木のてりてり法師に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...なにもそんな時間を掛けて流行の髪に結うことはないじゃないか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...びんづらを結うた可愛らしい男の子があらはれました...
土田耕平 「天童」
...それからまた女の結髪が昔の娼婦などの結うた「立(た)て兵庫(ひょうご)」にどこか似ているのも面白い...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...自分がこの家にはじめて来たころはようよう十四五ぐらいで桃割れに結うた額髪をたらせていた...
寺田寅彦 「花物語」
...やはり艶(あで)やかな髪の毛を片はずしに結うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は子供の時に頭髮を結うて貰つた...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...下にちょいと垣を結うた粋(いき)な妾宅があった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...久し振りに日本髪に結う...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...朝の髪を結うとき...
宮本百合子 「或る日」
...海の周囲(まわり)に厳(おごそ)かな埒を結うのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...髪結いの手にかけると髪毛(かみのけ)が余って手古摺(てこず)るのでヤハリ自分で結うらしい」「してみると入浴の一時間は長くないですな...
夢野久作 「二重心臓」
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