...「経験のないところに感動するってわけはないでしょう」この二の句を聞くと...
有島武郎 「星座」
...真に生まれて余り経験のない大衝撃を受けた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...経験のないものは大きな声さえ出せば聞えるだろうと考えるがそんなものではない...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...長い旅の経験のない私にとって一ヵ月といえば大へんなものであったが...
上村松園 「余齢初旅」
...杜は肥(ふと)り肉(じし)の凡(およ)そこうした活溌な運動には経験のないお千に...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...またわれわれにもこういうことに経験があったら、前に注意をして置けばよかったのに、経験のないため、飛んだ無駄骨(むだぼね)を折ることになりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そうした素人の処女と交渉を持った経験のない彼は...
田中貢太郎 「蟇の血」
...まだそんなことをされた経験のない彼女にも...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...味おうた経験のないものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...人に金を借りた経験のない男である...
夏目漱石 「三四郎」
...あなただって満更(まんざら)経験のない事でもないでしょう...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...七十四彼は今日(こんにち)まで証書を入れて他(ひと)から金を借りた経験のない男であった...
夏目漱石 「道草」
...霊の交遊の経験のない連中には...
久生十蘭 「雲の小径」
...戦争に負けた経験のない国も困ったものだと思いました...
久生十蘭 「だいこん」
...これは経験のない人に話したところがわからん事であるからいうにも及ばぬが...
正岡子規 「病牀苦語」
...「こんなお取り次ぎによっての会談は私に経験のないことです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今までの彼にはまだ一度も経験のないことだった...
横光利一 「旅愁」
...ゾクとしてすぐ体じゅうが火照(ほて)ってくるような経験のない昂奮につつまれて...
吉川英治 「新書太閤記」
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