...信仰 対神信仰と対人信仰私は以前神に対してのみ経験してゐた特殊の心持を後には人に対しても亦た明かに経験するやうになつて来た...
伊藤野枝 「寄贈雑誌」
...その顔全体に影響をあたえることはしばしば経験するところである...
上村松園 「眉の記」
...神によって作られたかを私の把握しないさらに或る他のもののあるのを私が経験するというわけで...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...天性の猟師が獲物をねらっている瞬間に経験する機微な享楽も...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...精密器械などをあつかう人のしばしば経験するところである...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...条件のただ一つを看過すれば実験の結果は全く予期に反する事あるは吾人の往々経験する所なり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...今までにも屡(しば/\)経験する機会をもつてゐた...
徳田秋声 「花が咲く」
...それを聞くと長吉(ちやうきち)は都会育ちの観劇者ばかりが経験する特種(とくしゆ)の快感と特種(とくしゆ)の熱情とを覚(おぼ)えた...
永井荷風 「すみだ川」
...さてこの両人も出来上った色を経験すると云えば同じ経験をしたに違いない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...普通誰でも経験する通り...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...我経験する処に拠るに...
正岡子規 「病牀譫語」
...「日常的な」出来事として経験することを求めているのである...
三木清 「思索者の日記」
...旅において真に経験することができぬ...
三木清 「人生論ノート」
...世の中の男の方が果して産婦が経験するほどの命掛の大事に出会われるかどうか...
与謝野晶子 「産屋物語」
...かかる貨物の製造に従事する人々は経験するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...この不可思議な状態は凡ての人々が余りにも多く経験するので...
蘭郁二郎 「息を止める男」
...社会的不安と政治的革命とを経験する事になるだろう...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
...これからあの気持を経験することが出来るのである...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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