...腕にかけた経木籃から摘み取った花をこぼしこぼしフランセスの駈け出す後に私も従った...
有島武郎 「フランセスの顔」
...野花をうざうざするほど摘み集めた見覚えのある経木の手籃が放り出された...
有島武郎 「フランセスの顔」
...東京監獄ではごく楽で綺麗な経木あみであったのが...
大杉栄 「獄中記」
...商品普及性の研究菓子店では昔は品物を竹の皮か経木に包んでお客に渡したものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...窓枠の上に経木編みの小箱...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...経木(きょうぎ)真田(さなだ)の帽一つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そこから蒟蒻(こんにゃく)や油揚や芋の煮しめの経木皮包(きょうぎがわづつみ)を拡げ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は夏中それ以外の姿をしたことがない経木の帽子をかむり...
牧野信一 「環魚洞風景」
...経木の帽子より他に用がなかつた...
牧野信一 「蝉」
...まずい字で経木へ一本五厘...
正岡容 「寄席」
...亀の池の経木流しが押すな押すなの繁昌をさせていた...
正岡容 「寄席」
...経木(きょうぎ)を用いること...
柳宗悦 「樺細工の道」
...この国で特色のあるものは桜井に見られる経木織(きょうぎおり)でありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...(口絵第十三)別に経木綿糸...
柳宗悦 「和紙十年」
...または経木(きょうぎ)の束などを置くだけの余地しかなく...
山本周五郎 「青べか物語」
...経木包みを持って家へはいり...
山本周五郎 「青べか物語」
...経木で包んだ安魚を持ったり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...うんと幅の広い経木(きょうぎ)の帽子をかぶると...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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