...東京監獄ではごく楽で綺麗な経木あみであったのが...
大杉栄 「獄中記」
...商品普及性の研究菓子店では昔は品物を竹の皮か経木に包んでお客に渡したものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...――今日の買物二十二銭 ハガキ切手三十銭 経木帽七十六銭 外米二升二十三銭 押麦一升三十銭 バツトはぎ三十銭 理髪料四銭 入浴料六銭 豆腐一丁五銭 沢庵半本七十銭 電燈料〆金弐円九十六銭也差引残金四銭也七月九日曇...
種田山頭火 「松山日記」
...窓枠の上に経木編みの小箱...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...黒(くろ)鉢巻(はちまき)の経木(きょうぎ)真田(さなだ)の帽子を阿弥陀(あみだ)にかぶって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...懐中から経木皮包を取り出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は夏中それ以外の姿をしたことがない経木の帽子をかむり...
牧野信一 「環魚洞風景」
...経木の帽子を圧へて駈け込んだ...
牧野信一 「渚」
...まずい字で経木へ一本五厘...
正岡容 「寄席」
...細長い経木の函の中に四半分ほど葡萄(ぶどう)色した煉羊羹(ねりようかん)が残っていた...
正岡容 「寄席」
...老婆は買物籠の経木製の二本の百合の花を指さした...
「赤い貨車」
...柔かい鍔びろ経木帽に水色カンレイシャの飾りのついたのをかぶって俥にのって出かけたとき...
宮本百合子 「菊人形」
...前者を経木(きょうぎ)細工後者を木地(きじ)細工と土地では呼んでいる...
柳宗悦 「樺細工の道」
...(口絵第十三)別に経木綿糸...
柳宗悦 「和紙十年」
...あさ子は五色揚を経木に幾つか包んで亭主に渡す...
山本周五郎 「青べか物語」
...経木包みを持って家へはいり...
山本周五郎 「青べか物語」
...経木で包んだ安魚を持ったり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...経木(きょうぎ)の帽子をまぶかに被(かぶ)りゆっくりと歩いて行った...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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