...カリフォルニヤから来る水々しい葡萄(ぶどう)やバナナを器用な経木(きょうぎ)の小籃(こかご)に盛ったり...
有島武郎 「或る女」
...商品普及性の研究菓子店では昔は品物を竹の皮か経木に包んでお客に渡したものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...経木(きょうぎ)真田(さなだ)の帽一つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夏は経木真田の軽い帽...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...コロッケ屋からコロッケを買うときは、わが家では一流の夕食だが、それも、食卓に家族の顔がそろったところで、寸前に、千々子さまなり百々子なりが、大急ぎで駆けだして買ってきて、経木のまま、ドサリと食卓のうえに投げだすのがきまりだから、わが家のコロッケは、電気レンジはおろか、電気冷蔵庫におさまる暇さえない...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...経木の帽子を圧へて駈け込んだ...
牧野信一 「渚」
...細長い経木の函の中に四半分ほど葡萄(ぶどう)色した煉羊羹(ねりようかん)が残っていた...
正岡容 「寄席」
...亀の池の経木流しが押すな押すなの繁昌をさせていた...
正岡容 「寄席」
...老婆は買物籠の経木製の二本の百合の花を指さした...
「赤い貨車」
...柔かい鍔びろ経木帽に水色カンレイシャの飾りのついたのをかぶって俥にのって出かけたとき...
宮本百合子 「菊人形」
...経木(きょうぎ)を用いること...
柳宗悦 「樺細工の道」
...前者を経木(きょうぎ)細工後者を木地(きじ)細工と土地では呼んでいる...
柳宗悦 「樺細工の道」
...珍らしくもごく薄い経木を経緯(たてよこ)に用いて織物にしてあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...経木包みを持って家へはいり...
山本周五郎 「青べか物語」
...経木(きょうぎ)の海岸帽子をかぶって...
山本周五郎 「青べか物語」
...または経木(きょうぎ)の束などを置くだけの余地しかなく...
山本周五郎 「青べか物語」
...うんと幅の広い経木(きょうぎ)の帽子をかぶると...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...経木(きょうぎ)の帽子をまぶかに被(かぶ)りゆっくりと歩いて行った...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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