...お寺で経巻きの修行をしていると、経紙に触れることができる...
...長い黒髪を下げた姫が経巻(きょうかん)を持っているのがあった...
有島武郎 「或る女」
...経巻を破棄して立ち上り...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...金襴の表装をした経巻一巻と...
直木三十五 「南国太平記」
...米友は遠慮なく、中へ入って調べてみると、米塩があり、炊爨具(すいさんぐ)があり、経机があり、経巻があり、木魚があり、鉦がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏像経巻も挙げて灰燼(かいじん)に帰するの日がなしと誰が断言する――不破の関守氏は仮りにその時を予想しているのである...
中里介山 「大菩薩峠」
...『白氏文集(はくしもんじゅう)』から経巻まで引摺(ひきず)りだして見たが...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...手紙を仏の経巻のように拡(ひろ)げて見入っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...付帯して行なわれる仏事の日の経巻や仏像の製作...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そっとよこしました経巻とか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...経巻を片手にお持ちになって御覧になり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恥ずかしそうに経巻を隠しておしまいになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紫の紙に書いた経巻を片手に持っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...経巻や仏像の供養などもこの人はまた宇治で行なおうとしているらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君の忌日の法会(ほうえ)に供養する経巻や仏像のことを依託した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...故人になられた尊親のために経巻や仏像の供養をあそばされ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...僧正の遺品だと云はれる経巻が鼠糞(そふん)に委(ゐ)せられて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この経巻は岡崎の或る禅寺から実はわけがあって自分の手に移っているのです...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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