...顏の絆創膏は剥いでいいだらう...
太宰治 「道化の華」
...この世の覊絆(きはん)と濁穢(じょくえ)を脱ぎ捨てるという心持ちもいくぶんあるかと思われる...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...破滅の絆(きづな)アカイアの軍勢纒ひ附くべくば我に抗(あらが)ふこと無けむ』プウリダマスの陳べし言...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おのれの魂をピラミッドの覊絆(きはん)より解放して自然の形に正すこと...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...たとい忌(いま)わしき絆(きずな)なりとも...
夏目漱石 「薤露行」
...ウィリアムが日毎夜毎に繰り返す心の物語りはこの盾と浅からぬ因果の覊絆(きずな)で結び付けられている...
夏目漱石 「幻影の盾」
...その絆纏(はんてん)を脱ぎな」「ワッ...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...手甲(てつかふ)脚絆(きやはん)をつけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつの間に掛けたか紺の匂いのする絆纏が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...意志の覊絆(きづな)を離れて奔放に暴れる...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...しかもかかる考へ方の覊絆を脱すべく力めることが...
波多野精一 「時と永遠」
...槍の絆で睨みつけて...
火野葦平 「花と龍」
...この二字に覊絆(しばら)れて文三は心ならずも尚お園田の家に顔を皺(しか)めながら留(とどま)ッている...
二葉亭四迷 「浮雲」
...二列に並んでゐる白い蒲団とその中から覗いてゐる絆創膏を貼りつけた頭の行列を眺め廻してゐると...
北條民雄 「続癩院記録」
...上から絆創膏を十文字に貼りつけ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...前は野良着に巻脚絆に戦闘帽の中年の男...
三好十郎 「おりき」
...泥脚絆(どろきゃはん)...
吉川英治 「私本太平記」
...三脚絆(きゃはん)...
吉川英治 「松のや露八」
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