...白い脚絆は母の手製であつたらしい...
安倍能成 「初旅の残像」
...習慣的な絆(きずな)から解き放されて...
有島武郎 「或る女」
...耀(かゞよ)ふみれば宿命(しゆくめい)の覊絆(きづな)はいつか解(と)かれたり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...津田君といえども伝習の羈絆(きはん)を脱却するのは困難である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...この學者と名工が科學の絆によつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...小さい絆創膏が沢山貼られていた...
外村繁 「落日の光景」
...腹掛に脚絆をつけてる者もあった...
豊島与志雄 「楠の話」
...中へ入って畳の上へ足を投げ出すと共に脚絆(きゃはん)をほぐしかけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...親子の覊絆(きずな)もぽつりと切れる...
夏目漱石 「野分」
...僕は怪しい絆という文字を奇縁という意味でここに使う事のできないのを深く母のために悲しむのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...汚れのない黒の脚絆(きゃはん)と草鞋(わらじ)が動く――小(ち)いさな引出しつきの木箱を肩から小腋(こわき)にかけて...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...うるさい絆から解き離されるためにも...
久生十蘭 「肌色の月」
...単純観念間を結合する何らかの絆...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この性質だけでも空想にとって充分な絆と連合であることは明白である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...脚絆の合目(あわせめ)からぶよぶよの肉が大きく食出(はみだ)し...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...手甲脚絆で物々しい格好をした大地主の平松の当主と...
三好十郎 「斬られの仙太」
...脚絆までもびしょ濡れになる...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...わらじ脚絆という扮装(いでたち)の見馴れぬ男が二人立っていた...
吉川英治 「剣難女難」
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