...研究所の屋上に仮建物を作り、組立ても完成し、試験もだいたいすんだので、あとはクリスマスをすませて、次の年を迎えてからのこととしようというわけで、外国人の技師たちがすこし気をゆるめたとき、たいへんな事件が起ったのだった...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...新しい装置を昼夜兼行(ちゅうやけんこう)で組立てたのだった...
海野十三 「赤外線男」
...時にはこれを探偵小説に組立てて書いたこともあつた(海野十三作“暗號數字”)...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...大急ぎでその装置を組立てた...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...それにはまず複雑な状況を組立てておかなければならないので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...なるべく知識を全国に広げるというのが文明的運動の基礎を組立てるに必要で...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...事件の組立てが、しばしば政府に雇われたさくらどもの根も葉もない陳述によって、でっち上げられているばかりではない、拷問台が存在するだけで、あらゆる証人の言はとほうもなく歪曲されるようになっている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この組立てによれば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そしてそれを切り刻んで新しく組立てた「時空の世界像」をそこに安置した...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...それと大いに異なるところはこれらの材料から組立てる一種の「思考の実験(ゲダンケンエキスペリメント)」である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...日本人は日本人の文化を組立てて行かなければならないのではないか...
寺田寅彦 「鑢屑」
...怪談を組立てることさえ出来るだろう...
豊島与志雄 「猫性」
...おれはこの二人の童話めいたものを組立てておいたのだが...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...その間に一本の柱も無く組立て候事が奇妙に御座候...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたりに組立てられ...
中島敦 「李陵」
...それを組立てて居る無形の威力――即ち国家の権力は...
平出修 「逆徒」
...そばへよってよく見ると案外にわかりやすい幾つかの土台の上に組立てられている...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...近代のバレー(舞踊)演技の最初の組立て人だという事実があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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