...自分の手で発声蓄音機を組立ててみたいというのが氏の野心だった...
有島武郎 「星座」
...及び諸太陽から組立てられている有様は多分宇宙の他の等大の部分におけると大した相違はないと考えられる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...太い材木を不体裁に組立てた南部の田舎の家に育つた者の目には...
石川啄木 「天鵞絨」
...なんだかあまりにうまく組立てられているところが気になった...
海野十三 「地獄街道」
...部品を組合わせてエンジンを組立てるのと同等の技術をもって...
海野十三 「大脳手術」
...俺の注意力が散るようにいろいろな事件を組立てて...
海野十三 「蠅男」
...そこには逞(たくま)しい鉄骨で組立てられた大きな橋梁(きょうりょう)のような形の起重車(きじゅうしゃ)が...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...それと大いに異なるところはこれらの材料から組立てる一種の「思考の実験(ゲダンケンエキスペリメント)」である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...常に下から組立てられねばならない学問である...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...何者かが何かを組立ててるように感ずる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...さてそれで上海の顔貌を組立ててみると...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...いつのまにか組立てた梯子を...
中里介山 「大菩薩峠」
...無事に二人だけの破壊と組立てを完了している...
中里介山 「大菩薩峠」
...私といふ人間の肉體を組立ててゐる各部分に注意が行き亙るにつれ...
中島敦 「かめれおん日記」
...即ち自分の抽象情緒を組立てることが近代的諸作家のやつたことなのである...
中原中也 「生と歌」
...その次の建物では大きな汽船のエンヂンが幾組も組立てられ...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...何となしの可能として考えられていた条件を一さいとりはらった上で組立てられなければならないわけですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...組立て方が美しくかつ軽くて使いよくどの家庭でも悦ばれるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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