...十台ばかり列を組んでユラユラと動きだしているのだった...
海野十三 「地中魔」
...足場を組んで、少しでも屋根の出張りの外へ頭を出せば、忽ち上からピストルのお見舞だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...三年前まで二人はあっしと一緒に天祥丸に乗り組んでいたんだ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...私共も七人の仲間で市俄古(シカゴ)で徒党を組んでいたのですが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...「何うも――」平は、口重にいって、腕を組んで、首を傾けて「調所の心底がわからぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...力を商(あきな)いにする相撲(すもう)が、四つに組んで、かっきり合った時、土俵の真中に立つ彼等の姿は、存外静かに落ちついている...
夏目漱石 「思い出す事など」
...両腕を机の上に組んで考えたがやはり出て来ない...
夏目漱石 「草枕」
...ゆき子は外国人と腕を組んで新宿駅に行き...
林芙美子 「浮雲」
...若い女優と手を組んで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...もつとも昭森社で組んでゐるのでしたら仕方ありませんが確かめてみて下さい...
原民喜 「書簡」
...甘いことを囁きながら腕などを組んで沼のふちを歩いたり出来ればそれだけで大した気分ぢやないか...
牧野信一 「女優」
...滝が機会さへあれば如何な畑違ひの人間とでも取り組んで馬鹿/\しい騒ぎを演じる……それが想つても堪らないのであつた...
牧野信一 「雪景色」
...」私は少年(こども)のときを思ひ出して彼女の小指と私の小指を輪に組んで三度振るのでありました...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...人数を組んで向かうのは越前家の面目にかかわる...
山本周五郎 「ひとごろし」
...両腕を高く組んで...
夢野久作 「暗黒公使」
...じゃらん! じゃらん!曠野(こうや)を組んで歩く夜旅の人の群(むれ)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...あぐらを組んでいた...
吉川英治 「大岡越前」
...ローランド・グリーンと腕を組んであるいていたが...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
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